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新「ありがとな」






そう言いながらわたしの頭をポンポンして、書斎を出ていった新ちゃん









『なんなの…ばか』









そんな私の呟きは書斎のドアが閉まる音でかき消された









____________





新一side







有「あーらなにー?そんな赤い顔しちゃって♡さては、恋ね♡Aちゃんと書斎で何かあったの?♡」









新「は、はぁ?!んなわけねえだろ!!///大体あいつはなあ!俺の妹みたいなもんだよ!」








有「さーどうかなー?(ニヤニヤ)」








新「だぁー!もう!違うってば!!」








そうは言ったけど、実際わからない。









あいつといると変に緊張するし、あいつがなんか言ってきたりやってきたりするとドキドキするし…









ほんとは分かってる。









心のどこかでは気付いているけど









それを言葉に出来ない









新「なん、なんだよっ…」









あいつの笑顔、声、仕草









全部全部、脳裏に焼き付いて離れない









さっき俺があいつに言ったことは…本心?









新「ってことは俺……!」









さっきのもろ告白だよな?!?!









だああああああ恥ずかしい何言ってんだよ俺!!!








次からどんな顔で会えばいいんだよ…









『新ちゃん!さっきの、好きな人って、家族のことでしょ!有希ちゃんとー優作さんとーあとわたし!!』







こいつはいつもそうだ







新「はぁ?」







『え?違うの?』







鈍感で







新「い、いや、まぁ…間違ってはねえけど…」









『やっぱりー!えへへー嬉しいなぁ〜』








明るくて









『家族って思ってくれててありがとう!』









お礼を忘れないやつで









『わたしも新ちゃんは好きな人だよー!』









不意打ち野郎で









『へへっ(ニコッ)』









笑顔が可愛い









新「〜〜〜〜〜っ///////////」









俺の好きな人

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作者名:茉優花 | 作成日時:2017年8月19日 23時

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