浮気？んな生易しい関係じゃねぇよ俺らは。３【名前変換ｵﾘｼﾞﾅﾙ】

44【なんだかんだでいいコンビネーション。】 ページ14

『うわぁぁ...はや〜いっ!!』


すごい勢いでパスが回って行くボールを頭をまわし目で追っているA。


『咲妃ちゃんみた!?今のみた？かわしたよ!!』

『ごめん。私の目にはAしか映らないわ。』


ドヤ顔直後に結木に殴られる日向。


『こうやってね...んと...しゅばばばーって...違うな、ズバッて...』


一生懸命ジェスチャーで説明しようとするAに、


『『可愛いな、オイ。』』


初めて意見の一致した２人。


『はっ!!暁君のスリーポイント決まった!!カッコイイっ!!』


興奮しまくるAをよそに２人はとても保護者目線だった。

．

．

．

『うぇーい、ナイス蓮野!!』

『...お前もちったぁ動けや!!』


駆け寄る不動に蹴りを入れる蓮野。


『痛い!!今試合中ね!?』

『黙ってろ。試合中であれ、選手に焼き入れるのが主将の役目だ。』

『お母さんの役目の間違いだろ。』


ボコられる不動。


『わかった!!わかったから!!』


仲間からのパスが蓮野に通る。


『んじゃ、一点取ってこいクソエース。』

『もちろん♪Aちゃん見てるしカッコイイとこ見せなきゃね、蓮野母さん!!』


蓮野のリング近くに放ったボールをアリウープで決める不動。

ガンッ...

一瞬静まり返った館内に歓声が沸き起こる。

．

．

．

『次のパスは顔面に鼻をへし折る程の豪速球に決まりだな。』

『あんまりだ!!』


前半終了のホイッスルと歓声の中、蓮野の恐ろしい呟きを不動は聞き逃さなかった。

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