【鬼滅の刃】私のクラスは恋愛禁止！【時透無一郎・我妻善逸】「続編」

69話 【2次関数のグラフ】 ページ21

無一郎「前も思ったんだけどさ…」




背中辺りを見ていると、無一郎が言った




『なんですか？』




無一郎「見るだけで良いの？」




ネクタイを見ていると、無一郎が少し前かがみになって言う




無一郎「ポケットの中確認したり、ネクタイ締め直してくれたりしないの？」




『…！しないです、時透君は大丈夫だって分かってますから、行ってらっしゃい…！』




ブーブー言う無一郎の背中を押す




善逸「Aちゃん、終わったからそのまま学校入ろ」




頷き、生徒集団の後ろから学校に入った




ーーーーー
伊之助「分かんねぇ…」




数学の授業中、隣からSOSが聞こえてきた




『何処？』




「ここ」と伊之助が指差したのは、2次関数グラフ




『授業終わったら教えてあげるから、取りあえずノート取って』




「おう」と返事する伊之助に微笑み、私も黒板を写した




ーーーーー
お昼休み、約束通り伊之助に教える




『まず表を埋めて、その表通りに点を打って、点を通るようになめらかに書くの』




伊之助「こうか？」




『そうそう上手』




「ヘヘッ」と笑う伊之助は可愛らしい




ギュ…




『はぇ？』




急に後ろから重みが、顔を反らして後ろを見ると、そこには頬を膨らまして明らかに不機嫌そうな無一郎が…




『無一郎…？』




頭をそのままで教室の中を見る…私達三人だけだ…




無一郎「顔近すぎ…」




無一郎は伊之助を見ながら言う




『ごめんね…勉強教えてたの』




無一郎「分かってるけどさ…」




無一郎は私の肩に顎を置いて、腕も一緒にますます抱きしめた




無一郎「伊之助、Aは僕のだからね？」




伊之助「別に取る気ねぇよ、こいつの隣は俺のだけどな？」




無一郎「どういう事？」




伊之助「こいつの隣の席は俺のだっつってんだよ」




無一郎「ふーん…まぁ、本当は僕のだけど…」




伊之助「あ？」




無一郎「とにかく、距離考えてね？」




『分かった』




私が頷くと無一郎が頬にチューする




『ちょ…！』




無一郎「良いじゃん、僕を嫉妬させたから…仕返し…！」




そう言って無一郎は教室を出た




何あれ〜…！と私は心で叫び、机に頭をゴツンッと当てる




痛い…じゃなくて！




あの子「嫉妬した」って言った？なんでそういう事言うかな…




しかも学校で頬にチューまでして…




あぁ…クラクラして来た…

70話 【男子の噂話】→←68話 【2回目の服装チェック】

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