【鬼滅の刃】禰豆子推しの彼氏と振り向かせたい私との奮闘記【我妻善逸】

２１ページ目 【花畑の天使】 ページ22

そんな私を善逸は笑いながら追いかけた




そんな中、花畑の中心に何やら人だかりが出来ていた




『何であんなに集まってるんだろ…？』




善逸「ほんとだ、なんかガヤガヤしてるね」




善逸は私と手を握り「行ってみよ？」と歩いた




だんだんとその集団に近付くと"カシャカシャ"という音も聞こえてきた




珍しいチューリップでもあるのかな…？




ある程度近付くと、善逸が少し背伸びをして人だかりの奥を見た




『見えた？皆何しt…』




善逸「え゛ぇぇぇぇ!!??」




『ん〜…！』




私が煩くて目を瞑ると、善逸は私の手を離した




前を見ると人だかりに善逸が混じっていた




『善逸…？』




ゆっくり近付き、人だかりの奥を見ると…




一人の女の子が居た…




艷やかで綺麗な黒髪、透き通る白い肌、桜を垂らしたような瞳、彼女は…




禰豆子ちゃんだ…




禰豆子ちゃん「こんにちは、皆さん！此処でファンの方に会えるなんて夢みたいです！」




禰豆子ちゃんはお辞儀をしながら周りにいる人達に声をかけてる




この人だかりは皆禰豆子ちゃんのファンだったんだ…




芸能人を見るのは初めてだけど、悲しい事に興奮はしなかった




どうして、此処に居るの…？




善逸「禰豆子ちゃ〜ん!!」




善逸が禰豆子ちゃんに手を降ってる




こんなに人がいるんだよ…？気付いてくれるわけ…




禰豆子ちゃん「あっ！こんにちは!!」




『えっ…？』




禰豆子ちゃんは黄色いワンピースドレスの裾を持ちながら、善逸の前にきた




禰豆子ちゃん「握手会の時に来てくれましたよね！」




善逸「えっ…!?お、覚えててくれたの!?」




禰豆子ちゃん「勿論ですよ！」




禰豆子ちゃんはサラッと手を出し握手する




私は何を見てるの…？




こんなにデレデレな善逸、初めて見た




確かに禰豆子ちゃんは可愛いよ、勝てないって分かったよ…




けど…今は久しぶりのデート中だったのに…




禰豆子ちゃん「写真集の撮影をしていたんです、来月出るんですよ！」




善逸「本当に絶対買うね!!」




『………』




此処に居ちゃいけない…




ファンは勿論禰豆子ちゃんを…禰豆子ちゃんは善逸を…善逸は禰豆子ちゃんを見てる




私はゆっくり後ずさりをして…




花畑の出口に走った




出る時に誰が怒鳴る声が聞こえたけど、無視して走った




花畑はテーマパークの一番奥、お昼のカフェに行くのも時間かかる




どうしようっ…

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