【鬼滅の刃】禰豆子推しの彼氏と振り向かせたい私との奮闘記【我妻善逸】

15ページ目 【彼氏】 ページ16

無一郎「あの人…先輩にとってどんな存在ですか？」




深刻そうな声で話す無一郎くん




善逸…私にとっての善逸は…




『大切な彼氏だよ』




無一郎くんの目が大きく開かれる




無一郎くん「彼氏？」




『そう、彼氏』




そう言うと、無一郎くんは握っていた私の手を離した




そして顔を上げニコッと笑った




無一郎くん「先輩、付き合ってる人が居たんですね！」




『…!?うん…』




分からない、無一郎くんが考えている事が分からない




無一郎くん「そりゃそうですよね、先輩みたいな素敵な人に彼氏が居ない訳無いですもんね」




笑顔で頷きながら鞄を肩にかける無一郎くんを、私はただポカンと見ていることしか出来なかった




無一郎くん「僕行きますね、わざわざありがとうございました…！でも僕、本当に怒ってませんから…！」




『そっか…分かった…！またね』




手を振ると笑顔で振り返してくれる




走りながら無一郎くんが食堂を出て行った、その出入り口から入れ替わるようにアオイが入って来た




アオイ「ごめんごめん！お待たせ〜！」




『うん…』




アオイ「どうしたの？そんなに出入り口見つめて」




『ううん、何でもない！お昼は？』




アオイ「食べてない」




『だよね、付き合うよ』




アオイ「ありがとう〜！」




アオイのお昼を終えるまで、一緒に会話をしていた




けど…心と頭ではずっとあることが引っ掛かっていた




無一郎くんの事…無一郎くんは不思議な子だ…




考えてる事が分かるようで分からない




表情をよく変えるし、沢山喋ってくれる




けど分からない…全てが霞がかってる…




ーーーーー
今日も玄関の端で善逸を待つ




言いたいことがあるみたいだったけど…なんだろ？




トントン…




『…！』




善逸「お待たせ」




『ううん、行こ』




私の手を善逸が握る、やっぱり慣れない




ーーーーー
『それで…話って…何…？』




善逸「ん…？」




ずっと気になっていたのに全然話してくれないから、遂に自分から聞いてしまった




善逸「あぁw…そんな不安そうに聞かなくてもw」




『…？』




善逸「家帰ってからでも良いかな？って思ってたんだけど…明日、デートしよ」




『………えっ!?』




自分でも吃驚するくらいの声が出た

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