【鬼滅の刃】心が読める…はずなのにな…「続・続編」

77話 【琥珀色の瞳】 ページ5

善逸に顎を持たれ、顔をあげられる




口隠し越しに善逸が見える




少しぼやけてるのに、私の眼を真っ直ぐ見てるのが分かる




善逸「口隠しおでこまであげると、口が見えちゃうんだよねぇ」




善逸が親指で下唇をなぞる




『ちょ…ちょっと、さっきもう意地悪しないって言ったのに』




善逸「それ、嘘」




チュ…




善逸の唇が優しく触れる




あぁ…嘘ついてることすら分からなかった




おかしいね…私は…









心が読める…はずなのにな…




ゆっくり顔が離れる




シュル…




善逸が口隠しの紐を解く




口隠しとお団子に結んでいた髪が落ちる




善逸「愛してるよ…A」




その言葉を理解するのに、時間はいらなかった




『私も…愛してるよ、善逸』




善逸の琥珀色の瞳に映る私の瞳は、いつもの黄色ではなく…




善逸と同じ琥珀色だった…




ギュッ…




善逸「必ず幸せにする」




私は頷いて、善逸の背中に手を回す




分かったよ…琥珀色の瞳の意味は









"幸せ"なんだね…




ーーーーー
朝が、来た…




隣を見ると善逸の寝顔がある




あれ？昨日、一緒に寝たんだっけ…？




『もしかして…夢？』




あっ！やばい…あまりにも衝撃的で口に出してしまった




そこまで大声じゃないから、みんなには聞こえて…




善逸「夢じゃないよ」




…！




いつの間にか善逸が目を覚ましていた




『あっ…善逸…』




善逸「おはよ、Aちゃん」




善逸が少し微笑みながら言った




『おはよう』




善逸「昨日のAちゃん可愛かった」




あっ、「夢じゃないよ」って言われた時から薄々感じてたけど、改めて言われて恥ずかしくなる




けど、嬉しい…夢じゃなくて…




『善逸もいつも以上にかっこよかった、けど…ずるいよ、いつもと違うのは』




善逸が「イヒヒ…」と笑う




『かっこいいのも好きだけど、心が持たないよ』




善逸「そうなの？確かに、「愛してる」って言った時も呼び捨てした時も凄い音してたなぁ」




『凄い音…？』




善逸が私の頭を自分に寄せて、耳元で囁いた




善逸「俺が好きでたまらないって音」




また心臓がドンッ!と打つ




『もう！私の心臓を止めたいの!?』




私は善逸を押し返した




善逸「違うよぉ、Aちゃんこそ、そんな反応ばかりして俺の心臓止めようとしてる」




『じゃあ、お互い様』




私は立ち上がり、顔を洗ってから台所に向かう

78話 【朝だよ】→←76話 【見透かされる心】

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す