【stpr】Dark Strawberry Land

＊３０話＊【センス】 ページ32

この関西弁イケメンは何を勘違いしてるの…!?




こんなボロボロのジェットコースターに乗ったら、高確率で〇ぬに決まってるでしょ！




惨い話、莉犬が言ってた「不慮の事故」ってこういう事でしょ？




絶対乗らない…!!!




そして言いたい事その2…




『【ジェルっとコースター】って？』




ジェル「え？そのままの意味やで？」




その返事2回目だな…




あとネーミングセンスが…




ジェル「ジェル様のジェットコースターだから【ジェルっとコースター】!!!」




『それって正式名称なの？』




ジェル「あぁ、う〜ん…主様は知らないけど…でも誰がなんと言おうと俺が管理人や、名前をつけるのも俺や」




正式名称じゃないんじゃん…！




やっぱりジェルって面白い人…




『ジェットコースターはまたの機会に、今は鍵を探させてもらうね』




ジェル「そっか、なら俺もお手伝いするで…ゲスト様」




そう言って王子様のように手を差し出したジェル




『…！…ありがとう』




私は頑張って余裕な振りをしてその手を握った




正直ね、こんなエスコートされたことないから照れちゃった




私はジェルに案内されて、ジェットコースター内を探した




ーーーーー
まずはフェンスとかその辺を探したけど勿論なくて…残るは操作室と、トロッコ




『トロッコなんだけど…これって動くの？』




トロッコ下とかを見ようかと思ってジェルに聞いた




ジェル「やろうと思えば、でもさっき言ったように安全ではないで？」




「それでもどかす？」と聞いてきたジェルに首を振る




『ここの下にに隠すんじゃつまんない、主様のセンスを疑う』




ジェル「なぁ、それちょっと俺の事貶してへん？」




『ううん、違う…！【ジェルっとコースター】は素敵だよ？鍵を隠すには勿体ないくらい…隠すなら、もっと大きなダイヤモンドとかを隠さなきゃ』




別にジェットコースターがコーヒーカップや迷路より綺麗って訳じゃないけど、なんかそう思った




ジェル「アハハッ…」ポンッ




『…!?』




意気込んで言った私に、ジェルは照れたように笑って私の頭を撫でた




ジェル「Aって可愛ええ」




『え…？』




ジェル「ほら、一応トロッコ中も見てみ？ないと思うけどな」




そう言ってトロッコの方に歩いていくジェル




私はポカンとジェルの手が乗っていた頭を触り、ジェルの方へと歩いた

＊３１話＊【優しいとは？】→←＊２９話＊【安心感のある案内人】

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

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