【stpr】Dark Strawberry Land

＊２１話＊【見つけた】 ページ23

あぁ〜もう！目隠し取りたいっ！




私はそのまま歩いてみた、するとやっと壁がなくなりここが通路だと分かった




一旦考えよう…




私は最初…黄色の扉に入ろうとしていて、そこにるぅとが現れて目隠しをつけられて、ゲームに誘われた




ん？そもそも私は、どうしてるぅとが入ったのは黄色の扉だって思ったんだっけ？




彼が黄色い髪だから…じゃなくて、黄色の扉の方を向いて目隠しをつけられて…そしてるぅとに振り向かせられて、るぅとが黄色の扉に入った音がしたからそのまま後ろに下がって黄色の扉に入った




でも私が入っていたのは、通路から見て左から3番目…黒の扉だった




もしかして…るぅとが私を振り返らせた時、本当は180度ではなくてもうちょっと少なく私を振り向かせたとしたら、私の後ろの扉は黄色では無くなる…




るぅとは…私が違う扉に入るように仕向けた？




もしそうなら…




めっちゃ腹黒い…!!!




新たなるぅとに対するイメージが生まれた所で、今度こそ黄色の扉に入ろう、そして早く見つけて問い詰めてやる…！




黄色の扉にるぅとが入ったのは確実だ、何せ正解の扉だから1番開け閉めされてる扉…だから建付けが悪いのか、少し高いきしんだ音がする




まぁ…これもStrawberry Landでの話だけど、ワンチャンこの推理にかけてみよう…




私は決心して、手探りで左から2番目の黄色い扉を開けた




そして今度こそ最初のルートでいいはず…




私は黒の扉でのように進み、左右の分岐点まで来た




ここの左に、黒の扉ではあった壁がなければ…




私はまたおでこをぶつけないように、しっかり手で確認しながら進んだ




スルッ




『…あ…！』



私が出した手は冷たい壁に触れること無く、空気を掴みに行った




良かった…これで左には壁が無くて、この先は行き止まりだから…




私はゆっくりと壁を伝って歩いた




ペタッ




そして行き止まりの奥の壁に片手をつけ、もう片方の手を膝下に伸ばした




トンッ




『…！』




触れた先から暖かい体温が指先に伝わった




やっと…




『見つけた…るぅと…』




終わった




るぅと「……あ〜あ、意外と早かったですね…もう少し楽しみたかったです…」




るぅとはそう言いながら立ち上がった




『私はもっと早く見つけたかった』




るぅと「もう…そんなこと言うと照れちゃいますよ？」




……嫌味を言いたかったのに、勘違いされた…




けど見つかったからいっか…

＊２２話＊【腹黒ぶりっ子サイコパス】→←＊２０話＊【扉の色】

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