【stpr】Dark Strawberry Land

＊１２話＊【コーヒーカップ】 ページ13

私はお目目をまん丸くする莉犬に、微笑みながら鏡を見せた




『フフ〜…良いでしょ？乙女のマストアイテムっ…！』




莉犬「かわい…」




莉犬にまた微笑んでから、鏡のライトを頼りにコーヒーカップ内を探した




スマホの充電があればもう少し明るかったのにな…




そんな事考えながら、仕切りのフェンスや、その下に生えてる垣根、コーヒーカップ中などを探した




莉犬も一緒に、隣や後ろで鍵を探してくれてる




まぁないとは思うけど、莉犬が見つけて隠してたりしていなければここにはほぼない感じかな




『よい…しょ…』




私は最後に残ったコーヒーカップの下を見る為に、しゃがんで四つん這いになった




莉犬「ちょっと!!!」




『…！…何!?』ビクッ




急に後ろで莉犬が叫ぶもんだから吃驚して、軽くコーヒーカップの取っ手に頭をぶつけそうになった




環境が環境だから、ちょっとの大声にも敏感になる…




そして大声を出した本人の方をしゃがみながら見上げると、口をパクパクするように話し始めた




莉犬「そ、そのさ…！きゅ…急に四つん這いとかならないでくれる…？し、しかも後ろ向きでさ…！目、目のやり場に困るでしょ…？///」




『…!!』




少し顔を赤くして言う莉犬に、私も恥ずかしさが溢れてきた




これは私が10割悪い…ごめんなさい




声は可愛いけど莉犬はしっかり男の子だった…




『ご、ごめんなさい…私がはしたなかった…四つん這いになるから、後ろ向くなりしててくれる…？』




莉犬「…！…！」コクコク




莉犬は無言でコクコクと頷き後ろを向いた




少し耳が赤い…本当にごめんね…




心の中で莉犬に謝罪しながら私は捜索を再開した




けど結局…




『ない…ね…』




コーヒーカップの下には何も無さそうだった




フェンスの周りや、コーヒーカップを操作する小さな部屋の中にも何も無かったから…やっぱ鍵は別の所n…




『ん？』



探すのを辞めようとした時、ふと視界の奥になにかの影が見えた




あれ、なんだろう…？小さな箱のような…




莉犬「ど、どうしたの？」




中々コーヒーカップの下から出てこない私に、莉犬が疑問を飛ばした




『あのね…奥に何か箱みたいな物があるの…』




私はそう答えながら、1度鏡を地面に置いて箱を取り出した




箱を持ちながら地面に正座するように座って、砂埃を払う




『なんだろうこれ…』

＊１３話＊【小さな箱】→←＊１１話＊【メイド】

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーカラー

あずきいろ

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す