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恋乃side
最初はマフィアと聞いて怖かった。でも、案外悪い人では無いのかも知れない。
それに、この二人と居ると安心する。
今まで除け者だった分、この人達の優しさが身にしみる。
「さあ、着いたよ」
『う、うん』
「そんなに怯えンな。変な事はしねぇから安心しろ」
『！…うん…！』
こんな優しくしてもらったのは、何年ぶりか。親には優しくしてもらっていたが、他人からは優しくされた事は遥か昔。
「その格好じゃ首領には会えないね。取り敢えず約束通りシャワーを浴びようか」
『わかった』
「俺は着替えを探してくる。変な事すんなよ太宰」
「するわけない。当たり前でしょ」
「どうだかなァ」
「…ムカつく」
『仲、悪いの？』
「うん。あっちは中原中也だけど蛞蝓とかチビって呼んでいいよ」
『遠慮する』
車を降りると目の前には、天まで伸びていそうな程高いビル。
ポートマフィア、凄い。
中に入ると黒服さんたち皆頭を下げる。治って、偉い人なのかな？
「ここがシャワールーム。出る時になったら教えてね」
『わかった。ありがとう…！』
「っ！！…どういたしまして」
にっこりと、私の出来る限りて笑ってみた。変だったかな？
取り敢えず、シャワー浴びよう…。
寝巻きのままの服を脱げば、腕や脚には傷が沢山ある。勿論いじめっ子達の仕業。しかし私も女子なので、それなりには気にする。出来ることなら消してしまいたい。
『ふぅ…』
降ってくる温かい雨に身を任せた。
・
三十分ほど経って出た。気持ち悪い血も泥も洗い流せて気持ちよかった。
『治、出るよ』
「はーい。着替えはそこに置いてあるから、それ着てねー」
『わかったー』
シャワールームから脱衣所に出ると、綺麗に畳まれた洋服があった。ご丁寧に下着まで。…マフィアにも女性、いるのかな。
置かれていたのは淡い水色のワンピース。スカートは膝上で、傷が見えてしまうが仕方ない。幸い長袖だった。ところどころにフリルとレースが付いていて、可愛い。
『これで、大丈夫？』
「可愛いよ！凄く、似合ってる…！」
『あ、ありがとう！』
褒められたのも何時ぶりだろう。感謝を云えて良かった。
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更新遅くなってすみません；；；；
受験生でして…
これからはこんなペースでやって行こうと思います…ごめんなさい；；；；
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Alice(プロフ) - はらさん» 外しましたよー (2018年4月30日 23時) (
レス) id: 129db923f4 (このIDを非表示/違反報告)
はら - オリジナルフラグ外し忘れていますよー違反行為なのでちゃんと外して下さいねー (2018年4月30日 21時) (レス) id: 2c23d03ed2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：九ノ瀬 杏璃栖(ここのせ ありす) | 作成日時：2018年4月30日 21時
