首輪が三十四 ページ39
「……さて、帰ろうか」
「だ、め、です。中原さまが、みえるまでは……」
「そんな体で何云ってるの。早く帰るよ」
「……はい」
Aを素早く横抱きにし、電話をかけた。
「もしもし中也? ……うん、そうなのだけれどね。……Aの疲労が激しいんだ。先に帰るから……うん、よろしく」
報告等も全て任せ、倉庫を出た。正直警備はガバガバなので脱出は簡単だ。
そう思った矢先ーー。
「あっ、あの! ツアーにいた人ですよね⁉」
女性達に話しかけられた。
恐らくAが倉庫から脱出する際開けた扉から出てきたのだろう。
やれやれ、面倒臭いなあ。
「そうだよ。君達も?」
「はい、其の女の人が扉を壊してくれて……」
「彼女は今疲れて眠っているからね。
まあもう大丈夫だよ。今に警察が来て君達を助けてくれる。だから大人しく待ってい給え」
「でもっ、其れなら如何して貴方がたは……?」
「知りたい?」
自分でも悪い笑みを浮かべているのが分かった。
女性達が怯えたように一歩下がる。
「わ、わかりました……。待ってます……」
「うん、そうして」
まあやってくるのは中也だし助かるどころかむしろ殺されてしまうけれどね。
でも私には何も関係のない事だ。
女性達に背を向けてポートマフィアへ急いだ。
ーーーーーーーー
予想していましたが過去編人気ですね……!
でもそうすると十四歳の少年が十二歳の少女に如何わしい事をすることになるのかな……笑
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滓跂(プロフ) - 知りもせずに余計なことを言ってしまい、大変御迷惑を掛けました。御免なさいm(_ _)m (2017年8月12日 9時) (レス) id: 33d499f1b1 (このIDを非表示/違反報告)
徒長(プロフ) - 滓跂さん» 小説の説明にも書きましたが、検索避けです。コメントありがとうございました。 (2017年8月12日 8時) (レス) id: f4aa93743b (このIDを非表示/違反報告)
滓跂(プロフ) - あの、大宰さんじゃなくて太宰さんじゃないんですか? (2017年8月12日 7時) (レス) id: 33d499f1b1 (このIDを非表示/違反報告)
さらん(プロフ) - 私も主人公の過去編お願いします! (2017年7月30日 17時) (レス) id: 2cee163366 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - 主人公の過去編お願いしますm(_ _)m (2017年7月26日 18時) (レス) id: 2eda603fc6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:徒長 | 作成日時:2017年7月8日 20時