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気づけば100話です。
あっという間ですね。ありがとうございます。

​───────​───────

これは…。どうしよう、このままじゃ殺られる。ここはそのままだ。何でこういうときだけ。
固まる私たちに向けられる八つの瞳。


『撃って!』


静かだった公園の中、一斉に鳴り響く銃撃音。その中でふと思う。
あれ、選択間違えたかもしれない。いやきっと大丈夫。私も戦わなくちゃ。




No side


「…死ねばいいのに」

「たった今殺したが?」


そんな会話が当然のように成立する。辺りはしんと静まり返っている。その場にいる四人の後ろには、血とヒトと武器が転がっている。


「うーん、これからドライブに行かない!?」


くせっ毛ぎみの少年が云う。しかしその提案には誰も何も云わずにすたすたと歩いていってしまう。その少年は落ち込むような素振りも見せず、三人の後を追って走っていった。





Aside


『…!』


静かな部屋の中、はっと目を覚ました。瞼は重くて眠気もまだある。寝ていたわけじゃないのに不思議な感覚だ。


「おや、起きたのかい」

『よ、さの医師…?』

「あァそうさ」


ちょうどいいタイミングで与謝野医師が部屋に入ってきた。周りをちらりと見回すが他の人の姿はない。私を見に来たのか。


『あの、どうして私は』

「記憶が吹っ飛んでるみたいだねェ。敵に敦と国木田とアンタ、纏めて殺られたんだよ」

『うう、ポートマフィアが恥ずかしい』

「ま、とにかくアンタは暫く捕虜代わりだ。大人しくしてな」


え?帰してくれないの?…なんて一瞬思ってしまったけど当たり前だ。敵組織の人間を助けたんだから何かしらあるよなァ。仕方ないか。


『判りました。治療、ありがとうございました』

「礼を云われるようなもんじゃないよ」


それだけ云って与謝野医師は靴音を響かせながら凛とした立ち姿で去っていった。私はというと、やることがなくて暇になるからどうしようなんて考えている。
せめて話し相手をください、捕虜のくせに生意気だけど暇すぎて死ぬ。

すると、向こう側から話し声が聞こえてきた。社長もいるみたい。特にすることもないので聞き耳を立てていた。でもすぐに静かになってしまった。つまらないなあ。


「A?何してるんだい」

『うげ、太宰』

「うげ、は酷くない!?」


太宰がやって来てすぐに賑やかになる医務室。これからあんなことが起こるなんて知らなかった。

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九ノ瀬 杏璃栖(ここのせ ありす)(プロフ) - 謝花さん» ありがとうございます!そう言って貰えて嬉しいです!!頑張ります!(泣) (2019年4月9日 22時) (レス) id: a597ec67e5 (このIDを非表示/違反報告)
謝花 - 中也さんカッコいい可愛い!更新頑張って下さい! (2019年4月9日 13時) (レス) id: cfb76e4621 (このIDを非表示/違反報告)
九ノ瀬 杏璃栖(ここのせ ありす)(プロフ) - 薙(nagi)さん» ありがとうございます…!!!!初めてコメント頂けてうれしいです(泣)がんばります〜!! (2019年3月11日 16時) (レス) id: 382e747ebe (このIDを非表示/違反報告)
薙(nagi) - 凄く好みです、更新頑張って下さい! (2019年3月10日 19時) (レス) id: 43e3ad1e0e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:九ノ瀬 杏璃栖(ここのせ ありす) | 作成日時:2019年1月4日 18時

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