―9―沈黙の理由 ページ9
赤「家はどこ?」
『あ、駅から3つ離れた所』
赤「じゃぁ駅まで一緒に行こうか」
勉強を一段落終えた私は、宣告通り赤司くんと一緒に帰ることになった
駅までの道のりを歩き出したはいいものの、なかなか会話は弾まない
そもそも、何を話したらいいんだ……
赤「Aはずっと京都に?」
『う、うん。そうだよ』
赤「言葉は訛っていないんだね」
『あ、親が元々関西出身じゃなくて』
赤「そうか」
たまに他愛もない会話をするけど、こんな感じで終わってしまう
わ、私からも何か言った方がいいかな
主/赤「そういえば……」
その時、勇気を振り絞って出した声は赤司くんと被ってしまった
赤「先に言っていいよ」
『え、あ、大した事じゃないんだけど、赤司くんはどこ出身なのかなぁと……』
赤「僕は東京出身だよ。バスケで洛山から勧誘されて京都に来たんだ」
『すごい上手なんだよね?』
赤「あぁ、勝つ自信しかないくらいにはね」
す、すごい自信だな
バスケ部は強豪と聞いたことがあるけど、試合とか見た事ないな
『あ、じゃぁ、次は赤司くんどうぞ』
赤「…………」
すると、少し沈黙した後赤司くんは言葉を発した
赤「Aは今、好きな人いるの?」
『好きな人!?』
まさかそっち方面の質問をされるとは思わず、驚いてしまった
『い、いない、いないよ!』
赤「そうか……それなら良かった」
そう言うと、赤司くんは安心したように微笑んだ
私はその笑顔に少しだけ胸が締め付けられた
『その、赤司くんが私を好きっていう理由も、よく分かってないんだけど……』
赤「…………」
すると、赤司くんはまた黙り込んでしまった
この沈黙は一体何なんだろう
質問しといてこっちが恥ずかしくなってくる
私は耐え兼ねなくなって答えなくていいと言おうとした時、赤司くんは口元を手で押さえ、耳まで赤くなっていた
『な、なんでそんなに赤くなってるの!?//』
赤「あ、あぁ、すまない。Aの好きな所を考えていたら、つい……」
『赤司くんって……もしかして緊張してる?』
そうふいに尋ねてみると、今度は赤司くんは立ち止まり、目を覆ってしまった
赤「や、やっとAに話しかけられたんだ///でも、いざAを目の前にすると、どうしていいか分からなくなる///」
まさかそんな反応されるとは思っていなくて、私も顔に熱が集まるのが分かった
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みかん(プロフ) - ゆな子さん» まさか、知らないうちににゃんこ大戦争ネタが混じってたンスか!?((黄瀬風(笑)コメントありがとうございます!!ちゃんと可愛い赤司様になってたみたいで良かったです(泣) (2019年8月23日 11時) (レス) id: 7906a9a948 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな子(プロフ) - 無性に『にゃんこ大戦争』を思い出したのだよ。((緑間風 赤司様様可愛いです// (2019年8月23日 10時) (レス) id: 590d5b732c (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - アンズさん» いつまでもリプ返す私もいけないんですけどwwおやすみなさい(^^) (2019年6月17日 23時) (レス) id: 316c9723b3 (このIDを非表示/違反報告)
アンズ(プロフ) - ありがとうございます!今度こそほんとに落ちますね(笑) (2019年6月17日 23時) (レス) id: 7c15717d35 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - アンズさん» 夜分遅くにこちらこそありがとうございます!遊びに行かせていただきます(^^) (2019年6月17日 23時) (レス) id: 316c9723b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みかん | 作成日時:2019年5月9日 13時