―46―ラスボス ページ48
由良side
由「赤司」
私は終業式が終わった後、赤司を呼び止めネクタイを引き寄せた
赤「!」
由「ちょっとツラ貸してもらうわよ」
今日はクリスマス
みんなは浮き足立って帰って行く中、私と赤司だけが教室に残った
由「私の言いたい事、分かるでしょ?」
赤「……いいや、分からないな」
由「Aを休ませておいてよく言うわよ」
昨日Aから全部事情は聞いた
いきなり告白しといて、嫌いになったらパッと捨てる
別に他の人なら構わない
ただ、Aにそれをしたのは許せない
赤「Aの為だ」
由「アハハ!本気で言っているのなら本当に頭がおかしくなったのかしら?」
赤「……君こそ、好きな人に好きな人がいるなら、そっちを優先させるだろう?」
由「……」
好きな人に好きな人がいるなら?
由「そんなの邪魔するに決まってるじゃない」
赤「フッ、君らしいな」
由「今までだって散々あなた達の邪魔をしてきたじゃない。何を今更……」
ダメ、これじゃ埒が明かない
私が切り出すしかないわね
由「あなたの事は大嫌い。でも……今まで見てきて、他の男よりはマシとは思ってた」
赤「!」
由「あの内気な子が、あなたや先輩達と一緒に過ごすようになって……寂しいけど、良い方向に向かって成長していることは明白だったわ。それだけは感謝しているの」
赤「君からそんな言葉が出るとは思わなかったな。槍でも降りそうだ」
私はムッとして睨むけど、すぐに溜息と一緒に視線を外した
由「私が親から稽古をつけられるようになってから……Aには寂しい思いをたくさんさせて来た。だから、あの子の幸せは私が守るって決めたの。それなのに……」
こんな男のせいでAは泣いた
由「そんな中途半端な気持ちなら、Aに告白なんかしないでよ!!」
赤「僕の気持ちは中途半端なんかではない。本気だ」
由「だったらどうしてあんな事を!」
赤「……Aが好きなのは小太郎だ。それなら……僕はAを解放してあげないといけない」
私はそれを聞いて開いた口が塞がらなかった
しばらくして、何度目かの溜息を吐き出す
由「呆れた……あなたそれ、A本人から聞いたの?」
赤「そんな事、直接本人に言えるわけないだろ」
由「いいえ、違うわ。あなたは自分が傷つくのが怖いだけ。言い訳ばかりしている……弱虫よ」
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みかん(プロフ) - ゆな子さん» まさか、知らないうちににゃんこ大戦争ネタが混じってたンスか!?((黄瀬風(笑)コメントありがとうございます!!ちゃんと可愛い赤司様になってたみたいで良かったです(泣) (2019年8月23日 11時) (レス) id: 7906a9a948 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな子(プロフ) - 無性に『にゃんこ大戦争』を思い出したのだよ。((緑間風 赤司様様可愛いです// (2019年8月23日 10時) (レス) id: 590d5b732c (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - アンズさん» いつまでもリプ返す私もいけないんですけどwwおやすみなさい(^^) (2019年6月17日 23時) (レス) id: 316c9723b3 (このIDを非表示/違反報告)
アンズ(プロフ) - ありがとうございます!今度こそほんとに落ちますね(笑) (2019年6月17日 23時) (レス) id: 7c15717d35 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - アンズさん» 夜分遅くにこちらこそありがとうございます!遊びに行かせていただきます(^^) (2019年6月17日 23時) (レス) id: 316c9723b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みかん | 作成日時:2019年5月9日 13時