―5―勘違いの勘違い ページ5
No side
時は遡る事、2時間前――
赤「おはよう」
玲「征ちゃんおはよう。あの、藍沢さんの件で話があるんだけど……って征ちゃん!?」
小「レオ姉どしたのー……あ!?赤司がまた泣いてる!?」
永「おいおい、なんで赤司泣かせてんだよ」
玲「わ、私はただ、藍沢さんのことで誤解を解こうとしただけよ!;;」
赤「誤解……?何の事だ」
玲「その、征ちゃんが好きになったのって、Aちゃんじゃなくて由良ちゃんの方じゃないかって。あの子でしょ?書道と華道で有名な――」
赤「由良……?誰だそれは。僕が好きなのは藍沢Aだ。彼女は書道も華道もやってないはずだが」
小「ん?どういうこと?」
玲「つまり……勘違いよ」
永「だから、元々勘違いだったんだろ?」
玲「違う!勘違いの勘違いよ!ついあの子の言う事に納得しちゃったけど……大変だわ!征ちゃん、Aちゃんは自分が告白された事を分かってないのよ!」
赤「?僕はちゃんと本人に言ったんだが」
玲「えぇいややこしいわね!とにかく!もう一度勘違いじゃないことを伝えなきゃ!」
こうして赤司は朝一で誤解を解きに行く事になった
*
Aside
キーンコーンカーンコーン
5分前の予鈴が頭上に響く
『そろそろ教室戻らないと……だね』
そう言って赤司くんをチラリと見る
そもそも何で赤司くんみたいな超人が私を???
そう、赤司征十郎と言えば洛山高校の絶対君主。1年生にして先輩も彼には逆らえないほどの権力の持ち主なのだとか……。でもその反面、女性にはとても紳士的で優しいらしい
その強さと優しさを兼ね備えたギャップが堪らないと彼に告白した女性は数知れず、ファンクラブまであるとかないとか……
到底雑草みたいな私が話しかけられるような存在ではない
でも今私の目の前にいる赤司くんは、少し噂とは違う気がする
この違和感は何なんだろう……
由「A?そこで何をしているの?」
『由良!』
由「もう予鈴が鳴ったわよ?早く戻らないと」
『あ、うん。そ、それじゃぁ、詳しい話はまた今度ということで……?』
どうしようか困っていた所に、タイミング良く現れた由良のおかげでその場を後にすることにした
由良に腕を引かれながら赤司くんに声を掛けるも、やっぱり彼は言葉を発しなかった
私はもつれた足を直すべく下を向いた
その時、由良と赤司くんが睨み合っていたとは気付かず――
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みかん(プロフ) - ゆな子さん» まさか、知らないうちににゃんこ大戦争ネタが混じってたンスか!?((黄瀬風(笑)コメントありがとうございます!!ちゃんと可愛い赤司様になってたみたいで良かったです(泣) (2019年8月23日 11時) (レス) id: 7906a9a948 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな子(プロフ) - 無性に『にゃんこ大戦争』を思い出したのだよ。((緑間風 赤司様様可愛いです// (2019年8月23日 10時) (レス) id: 590d5b732c (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - アンズさん» いつまでもリプ返す私もいけないんですけどwwおやすみなさい(^^) (2019年6月17日 23時) (レス) id: 316c9723b3 (このIDを非表示/違反報告)
アンズ(プロフ) - ありがとうございます!今度こそほんとに落ちますね(笑) (2019年6月17日 23時) (レス) id: 7c15717d35 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - アンズさん» 夜分遅くにこちらこそありがとうございます!遊びに行かせていただきます(^^) (2019年6月17日 23時) (レス) id: 316c9723b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みかん | 作成日時:2019年5月9日 13時