―21―疲れた心にエールを? ページ21
『よろしくお願いします』
そう言っていつも通り体育館に入ると、ドッと視線を向けられる
え、なに、何事?と思い後ろを振り向くが、特に変わった様子はない
その時、バスケ部の先輩から話しかけられた
「おはよう!藍沢だっけ?今日もよろしくな」
『あ、はい。よろしくお願いします』
その一人をきっかけに、他の部員もわらわらと寄って来る
今まで空気みたいな扱いだったのに、いきなりどうしたんだろう;;
『ハァ……疲れた』
永「おいA、目が死んでるぞ」
『あ、根武谷先輩』
やっと一人になって愚痴をポロリと零した時、根武谷先輩に話しかけられた
なぜか先輩を見てホッとする
『今日の私、本当に変じゃないですかね』
永「?いつも通りのAだろ?」
『ですよねぇ』
なんだかその言葉を聞いて安心する
でも待て、目が死んでるのはいつも通りなの?
永「むしろ赤司の方が機嫌が悪ぃんだよなぁ」
『え、赤司くんが……?』
永「いつにも増してピリピリしてるっつーか……」
確かに赤司くんは部活の時、同い年とは思えないほど厳しく部をまとめている
何というか……貫禄がある
だから今日もそんなにいつもと違いが分からないけど、練習している部員にとってはその違いにも敏感に反応するのだろう
『でも……何か珍しいですね』
永「別に俺達はいいけどよぉ、他の部員がな……何かAから赤司に気のきいた言葉でも言ってやれよ」
『え』
永「じゃぁな」
『ちょ、まっ……!』
根武谷先輩を引きとめようとした時、手がすべり洗っていたボトルを地面に落としてしまった
急いで拾い上げるも、既に先輩はいなかった
どうしよう……部活中に赤司くんに話しかけるなんて、正直無理だ
そりゃ普段私と話す赤司くんは優しいけど……部活中となれば話は別だ
何というか、部活中の赤司くんは、それはそれは恐ろしい
3年生でさえ彼に話しかける時は敬語だ。それに、練習中に話しかけて集中力を途切れさせるわけにもいかない
でも、言われてみれば、確かに今日は一段とハードな気もする
特に一年生はもうクタクタだ
それに、赤司くんも普段から部を支えている分、プレッシャーや疲れが溜まっているのかもしれない
私が何か言って変わるとは思えないけど……応援くらいはしてみよう
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みかん(プロフ) - ゆな子さん» まさか、知らないうちににゃんこ大戦争ネタが混じってたンスか!?((黄瀬風(笑)コメントありがとうございます!!ちゃんと可愛い赤司様になってたみたいで良かったです(泣) (2019年8月23日 11時) (レス) id: 7906a9a948 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな子(プロフ) - 無性に『にゃんこ大戦争』を思い出したのだよ。((緑間風 赤司様様可愛いです// (2019年8月23日 10時) (レス) id: 590d5b732c (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - アンズさん» いつまでもリプ返す私もいけないんですけどwwおやすみなさい(^^) (2019年6月17日 23時) (レス) id: 316c9723b3 (このIDを非表示/違反報告)
アンズ(プロフ) - ありがとうございます!今度こそほんとに落ちますね(笑) (2019年6月17日 23時) (レス) id: 7c15717d35 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - アンズさん» 夜分遅くにこちらこそありがとうございます!遊びに行かせていただきます(^^) (2019年6月17日 23時) (レス) id: 316c9723b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みかん | 作成日時:2019年5月9日 13時