―44―真実と虚実 ページ46
私は由良の手を掴み立ち上がると、そのまま抱き締められた
『ゆ、由良……?』
由「可哀想にA……痛かったよね?」
『だ、大丈夫』
「な、なんで……由良だって最低だって言ってたじゃん」
由「ねぇA。何か耳障りな音が聞こえるんだけど、何かしら」
『え?;;』
「ねぇ……由良?;;」
私を突き飛ばした子が由良の肩に触れると、由良はその手をパシッと払い除けた
由「触らないで。穢れるわ」
「っ!い、行こ!葵!」
葵「う、うん」
そう言って去って行く姿を見て、私はホッとしてその場に座り込んでしまった
『こ、怖かったぁ……』
由「一体何の話をしていたの?」
『実は……』
私は今あった出来事を由良に話した
案の定、由良はぷんぷん怒り出す
由「もう!本当にあの男に関わるとろくな事がないわね!」
文句言ってやる!という由良の腕を、私は引きとめた
『由良、私……赤司くんの事が好きなの』
由「A……!」
『由良の言いたい事は分かるよ。今みたいな事、きっとこれからもあるかもしれない……。でも、それでも、こんな事で諦めたくないって思ったの』
そう言うと、由良はまた私をぎゅっと抱き締めた
由「A……いつの間にこんなに強くなったんだね」
『フフ、由良ほどじゃないけどね』
*
赤司side
赤「Aが来てない……?」
食堂に顔を出すと、玲央と小太郎と永吉しかいなかった
みんなAと連絡が取れないらしい
赤「少し探して来るよ」
小「俺達も探して来る!」
この胸騒ぎは、一体何なんだろう
その時、廊下の曲がり角で天音さんと遭遇した
葵「征十郎くん。急いでどうしたの?」
赤「Aを探しているんだ。見てないかな?」
葵「あー……」
天音さんは言葉を濁し、言い辛そうに目線をそらした
赤「何か知ってるの?」
葵「実は……バスケ部の葉山先輩っているでしょ?」
赤「小太郎がどうかしたのか?」
葵「さっきそこで2人が仲良さげな雰囲気だったから……今は邪魔しない方がいいんじゃないかな?」
赤「小太郎とAが……?」
確かに2人は仲が良いが、それは友人としてだろう?
葵「この前も葉山先輩がプレゼント渡したりしてて、Aちゃんすっごく嬉しそうだったよ?」
天音さんが一枚の写真を見せる
そこに写っているAは、とても嬉しそうに笑っていた
196人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「黒子のバスケ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みかん(プロフ) - ゆな子さん» まさか、知らないうちににゃんこ大戦争ネタが混じってたンスか!?((黄瀬風(笑)コメントありがとうございます!!ちゃんと可愛い赤司様になってたみたいで良かったです(泣) (2019年8月23日 11時) (レス) id: 7906a9a948 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな子(プロフ) - 無性に『にゃんこ大戦争』を思い出したのだよ。((緑間風 赤司様様可愛いです// (2019年8月23日 10時) (レス) id: 590d5b732c (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - アンズさん» いつまでもリプ返す私もいけないんですけどwwおやすみなさい(^^) (2019年6月17日 23時) (レス) id: 316c9723b3 (このIDを非表示/違反報告)
アンズ(プロフ) - ありがとうございます!今度こそほんとに落ちますね(笑) (2019年6月17日 23時) (レス) id: 7c15717d35 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - アンズさん» 夜分遅くにこちらこそありがとうございます!遊びに行かせていただきます(^^) (2019年6月17日 23時) (レス) id: 316c9723b3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みかん | 作成日時:2019年5月9日 13時