溺れる―5― ページ5
赤司side
茉「ねぇ赤司聞いてよ!この前他校に彼氏できたって言ったじゃん?でもそいつ今度のデートで家に来いって言うんだよ?しかもママに呼べって言われたからとか言ってさ!ありえなくない?」
赤「へぇ……」
茉「赤司はどう思う?別れた方がいいかな?」
赤「嫌なら別れてもいいんじゃないか?」
茉「だよねぇ!」
ガラリと開いた教室のドアに目を向ける
俺と時間差を空けてAが教室に戻ってきた
茉「赤司さ、最近昼休みすぐどっか行っちゃうよね。何してんの?」
赤「生徒会の仕事が忙しいんだ」
茉「え〜生徒会の仕事ってそんな毎日やらないといけないほど忙しいの?」
赤「まぁ、そうだな」
茉「ふーん……。ね、それなら茉莉花も手伝ってあげよっか?」
赤「人手は足りてるからその必要はないよ。それより、次移動教室だからもう行くけど」
茉「あ、待ってよ!茉莉花も一緒に行く!」
最近Aと一緒に過ごしているせいか、自分でも気付かないうちにAを目で追っていることがある
たまに目が合うけど、すぐに逸らされてしまう
その時のAは大抵すぐに俯いて、前髪を必要以上に触る癖がある
そんな些細な一挙一動が気になってしょうがない
Aは旧図書室にいるときは、わりとよくしゃべる
教室には話し相手がいないから単に無口なだけらしい
茉「ねぇ赤司、話聞いてる?」
赤「えっと、何の話だったかな」
茉「だから〜、来月の林間合宿一緒の班になろうって話!男子4人女子4人で班作れって先生言ってたじゃん」
赤「あぁ、別に構わないよ」
茉「でもカレー作りとかめんどくさいよねぇ。あ、そうだ!三雲入れてさ、全部やらせるのはどう?あの子絶対断れないよ」
赤「……三雲を?」
茉「同じ班は嫌だった?」
赤「いや……いいんじゃないか」
茉「オッケー!」
Aが近くにいる
そう考えただけで、ただの学校行事も楽しみに思えた
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オタク達の味方 - お願いします!!どうか!どうか!続きをください!!一生のお願いです!! (2021年8月20日 13時) (レス) id: 08c93ec232 (このIDを非表示/違反報告)
るるるs - 続き気になる…更新されないのかな? (2020年9月11日 9時) (レス) id: 7f6b75982b (このIDを非表示/違反報告)
なな@アンナ天使(プロフ) - 続き楽しみにしてます!!もう見れないのかな…頑張ってください!! (2020年5月20日 19時) (レス) id: e248d88fc2 (このIDを非表示/違反報告)
いちぴ - 大分たっていますが、最新お願いしたいです (2019年10月30日 1時) (レス) id: 9cde7eefe3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みかん | 作成日時:2019年2月4日 23時