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Aside
「ねーねーおかーさん!」
まだ年端も行かない小さい女の子が手を繋ぐ母親に満面の笑みで話し掛ける。
「んー?どうしたの?」
「あのねー、今日幼稚園でおかーさんの絵を描いてね、先生に褒められたのー!」
「そうなの?じゃあ帰ったらパパと皆んなで見ないとね!」
「うん!」
...。
買い物帰り、私が群青Aである事に気づかれないように帽子とマスクで顔を隠して歩いている時だった。
幸せそうな親子を見かけたのは。
普通の人が見れば、微笑ましい光景に映るだろうな。
でも私の目は「出来損ない」だから、微笑ましくは映ってくれない。
少しでもいいな、なんて感じてしまった私を表現するなら。
"ろくでなし"
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作者名:alice | 作成日時:2021年7月29日 16時