友達から始めませんか ページ3
♠
私、A･A
現在人生最大の問題に直面しています
「A、パーティーに
行く相手決まった？」
「決まるわけないでしょ！
ってか相手見つからないんですけど」
そう、その問題とはクリスマスパーティーに行く
パートナー問題である
何故ここまで相手に悩むかというと
実はこのクリスマスパーティー
毎年パートナーとダンスを踊る
決まりになっているのだ
けれどダンスが苦手な私には
相手を見つける勇気なんてなくて
「そんな事言う貴方はどうなのよリリー
パートナーは決まったの？」
「ええ、彼と行くわ」
満面の笑みのリリーが指した方を見ると
そこに居たのはジェームズ･ポッター
悪戯仕掛け人としてホグワーツに名を轟かす4人組
マローダーズの一人
と、いうかほぼ主犯である
「ああどうしよう
このままじゃ私本当にひとりぼっち……」
「早く誰か誘いなさいよ」
ガヤガヤと騒がしい大広間の夕食の席で
Aはリリーの声を聞きながら
諦めたようにテーブルに顔を伏せた
と、その時随分と控えめに肩を叩かれて
何事かと顔を上げればそこに居たのは＿＿
「リーマス、？」
「やぁ、A。
ちょっと話があるんだけど……いいかな？」
グリフィンドールの監督生であり
悪戯仕掛け人の一員であるリーマス･ルーピンだった
私と目を合わせることなく
その視線をキョロキョロと彷徨わせる彼は
いつも控えめでジェームズやシリウスの
後ろを歩いている印象が強かった
だからそんな彼に声を掛けられたことに驚きながらも
私はその後をついて行く
遠くでリリーがニヤニヤしながら
此方を眺めているのが見えた
「それで…話って？」
「その、えっと、クリスマスパーティーのことで…」
だんだんと小さくなる声に
Aは思わず笑ってしまった
きっと彼も凄く緊張しているのだ
「あ、パーティー？
もしかして貴方もパートナーが決まってないの？」
「実は…そうなんだ。
だから君が良ければ僕と一緒に
行ってくれないかなって。」
「それは全然良いんだけど、私、その
ダンス.......苦手なんだよね」
二人の間に妙な沈黙が流れて
あれ、これ言っちゃ駄目だったかな なんて
自分のセリフを後悔していると
急にリーマスが吹き出した
「奇遇だね、実は僕もダンスは苦手なんだ。
Aはそういうの得意かと思ってたんだけど…」
「ごめん......」
じゃあ練習しよう。と
リーマスはそう言って笑った
けれど相変わらず視線は絡まないまま
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usagi(プロフ) - 十和子さん» 十和子様、初コメありがとうございます。切ないお話よりも甘いお話の方が需要があると思っていたので、何度も読んでおられると聞いて書いてよかったなと嬉しく思っております。連載の方にも目を通して頂けているようで；；これからも作者共々よろしくお願いします＊ (2020年5月10日 23時) (
レス) id: ea4cc15c20 (このIDを非表示/違反報告)
十和子(プロフ) - 初コメ失礼します！！usagiさんの小説すごく面白く、いつも楽しみに読ませていただいています！！連載ももちろん好きなのですが、短編の勿忘草をあなたにが特に好きで何度も読んでいます！！トンクスが絡むと切ないお話になって本当大好きです！これからも応援してます (2020年5月10日 22時) (レス) id: 178ca6d29c (このIDを非表示/違反報告)
usagi(プロフ) - 木下さん» コメント有難う御座います。ご期待に添えるよう頑張ります＊ (2020年1月22日 12時) (レス) id: 569eb0a44e (このIDを非表示/違反報告)
木下 - 初コメ失礼します！続編とても嬉しいです！楽しみにしています！頑張ってください！ (2020年1月21日 22時) (レス) id: 2d49427796 (このIDを非表示/違反報告)
usagi(プロフ) - 名無しさん» 此方と致しましては、指摘された内容に関しては注意事項に記載しており、こんな展開があればいいな、といった気持ちで書いておりましたのでそれにより不快な思いをされている方がいる事は考えていませんでした。貴重な御意見有難う御座います。 (2020年1月19日 20時) (レス) id: 569eb0a44e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：usagi | 作成日時：2020年1月9日 19時
