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「アイツが初めて話しかけてきた時、絶対奴らの差し金だ。口なんか利いてやるもんかって思った。でもアイツはしつこくて僕を見かける度に声を掛けてくる。もしも奴らの差し金ならこんなにしつこくしてこないだろうと思っていた矢先に、アイツが僕のことを庇ったんだ。あの時の奴らの顔ときたら面白くてしょうがなかったよ。可愛がっていたペットに裏切られたみたいな顔だった。」
「Aはずっと君と友達になりたがってた。彼らは凄く反対していたけど、それでも言うことを聞かなかったんだ。僕は内心ヒヤヒヤしていたよ、だって彼女今にも彼等と取っ組み合いの喧嘩を始めそうだったから.......。」
「アイツがどうしてそこまでして僕と友達になろうとしたか、その理由が今でも分からない。あいつは変な奴だ。」
「僕には分かるよ。」
ここでも変な奴扱いされる彼女に同情しつつ、僕は言った。彼は驚いたようにこちらを見た。
「僕には分かる。だって君、すごく面白いよ。みんな知らないだけなんだ。本当の君のことを。知ったらきっと仲良くなりたいと思うに決まってる！」
魔法薬について語る時の生き生きとした表情とか、初めて魔法生物を追い払った時の得意げな顔とか、エバンズの話をした時の分かりやすすぎる素っ気なさとか、僕は初めて見る彼の顔に何度も驚かされた。それと同時に、こんなに沢山の顔を見せる彼を知らない皆は損をしていると思った。
「アイツも同じような事を言っていた。」
「Aが？」
「リリーに言われたんだ、あの子は貴方が思っているような子じゃない。純粋で真っ直ぐで凄くいい子だ、私の親友だ、って。リリーが言うんだから間違いないと思った。実際、その通りだった。お前が憧れるのも分からなくはない。」
「いつか彼女みたいにジェームズ達を止められたらな、ってずっとそう思ってるんだ。それに彼女は、いつだって僕を引きずり出してくれるんだよ。
それでも、彼女のそういう所に感謝しなきゃいけないことも沢山あって。君と仲良くなれたのも彼女のお陰だと思ってる。」
彼は黙って話を聞いていた。そしてポツリと呟いた、''お前は凄いな。''と。
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usagi(プロフ) - 哀羅さん» 哀羅様。はじめまして、コメントありがとうございます。ルーピン先生とても魅力的な方ですよね.......その魅力をどうやって文字に起こすか、常に考えながらこの作品を書いております。更新はスローペースですが完結までお付き合い頂けると幸いです＊ (2020年10月27日 6時) (
レス) id: 65ea0692b5 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - お初お目にかかります。ルーピン先生！私も一番大好きな人なんです。嬉しいです！今更ですが、一作目からゆっくり読ませてもらってます。 (2020年10月25日 19時) (レス) id: 11aacecd07 (このIDを非表示/違反報告)
usagi(プロフ) - つくもがみさん» つぐもがみ様、いつもありがとうございます＊ (2020年2月24日 17時) (レス) id: a60327fc69 (このIDを非表示/違反報告)
つくもがみ - いつも楽しく読んでます！！更新、頑張ってください！！ (2020年2月24日 16時) (レス) id: 5f5a117b2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：usagi | 作成日時：2020年2月1日 0時
