45 ページ47
「あ、これを見てみろ。」
「これ何？」
「薬草だ。」
セブルスは目を輝かせて足元の草を指した。そこからは、セブルスがリーマスに教える番だった。初めのようなぎこちなさはもうなくて、2人はいつの間にか良く話すようになっていた。
「あー楽しかった。そろそろ戻らないとね。
ねえセブルス、また僕と一緒に探検してくれる？」
「.......お前がそこまで言うなら。」
渋々と言った顔だったけど、本当はすごく嬉しかったんだと思う。校舎に戻るまでの間彼はずっと興奮した様子で話していた。今日初めて見た魔法生物のこと、追い払い方、思ったより多くの種類の薬草が禁じられた森に生えていたこと。
彼の隣にいる時間は不思議と心地が良くて、気を遣わずにありのままでいられた気がした。ジェームズ達といる時でさえ、嫌われたらどうしようとか色々考えてしまうからこんなのは初めてだった。
「じゃあセブルス、またね。」
「ああ。気をつけて帰れよ。」
「えっ？」
僕がその言葉の意味を理解した時、彼はもう背を向けて歩き出していた。相変わらず素っ気なかったけど、でもそこに彼の優しさを感じた。やっぱりAが言うようにセブルスは不器用だけど優しい人みたいだ。
それから何度か図書館に足を運んだんだけど、彼の隣に居る赤毛の少女を見て声をかけるのを辞めた。だって、凄く楽しそうなんだ。そして、直ぐに分かった。彼は彼女のことを好きなんだって。だから僕はなるべく彼女が居ない時に彼に声を掛けるようにした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 279人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハリーポッター」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
usagi(プロフ) - 哀羅さん» 哀羅様。はじめまして、コメントありがとうございます。ルーピン先生とても魅力的な方ですよね.......その魅力をどうやって文字に起こすか、常に考えながらこの作品を書いております。更新はスローペースですが完結までお付き合い頂けると幸いです＊ (2020年10月27日 6時) (
レス) id: 65ea0692b5 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - お初お目にかかります。ルーピン先生！私も一番大好きな人なんです。嬉しいです！今更ですが、一作目からゆっくり読ませてもらってます。 (2020年10月25日 19時) (レス) id: 11aacecd07 (このIDを非表示/違反報告)
usagi(プロフ) - つくもがみさん» つぐもがみ様、いつもありがとうございます＊ (2020年2月24日 17時) (レス) id: a60327fc69 (このIDを非表示/違反報告)
つくもがみ - いつも楽しく読んでます！！更新、頑張ってください！！ (2020年2月24日 16時) (レス) id: 5f5a117b2a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：usagi | 作成日時：2020年2月1日 0時
