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「だから僕も、君と話してみたくて。」
「僕と何を話すんだ？何も無いだろ。」
「いや、あるよ。例えば.......そうだな、魔法生物とか。」
「魔法生物？」
想像していた反応とは違い彼は眉間に皺を寄せた。
おかしいな、噂通り闇の魔術を知り尽くしているとするなら魔法生物を知らない訳がないんだけど。
僕は立ち上がると近くの棚にある''幻の動物とその生息地''を引っ張り出してテーブルの上に広げた。
「例えばこれ、
一見無害だけど、旅人の目の前を跳び、手招きで連られて来たものを沼地に引き込んじゃうんだ。跳んでる時は鬼火みたいなんだよ。」
「まるで見た事があるような言い方だな。」
「あるよ。何度も。だから僕は騙されないし、間違っても沼地に引き込まれることはない。
もしかしてセブルス、君は.......魔法生物を見た事がないの？」
ない。と彼は再び読んでいた本に目を落とした。
そんなセブルスを見ながらリーマスの頭に様々な考えが駆け巡った。闇の魔術を知り尽くしているのに魔法生物は知らない。見たことも無い。じゃあもしかして''人狼''も？
「ねえセブルス、今度二人で禁じられた森を探検しよう！きっと色んな魔法生物に会えるよ！」
「2人で？」
疑うような目、そりゃあそうか。だって僕の傍にはいつだって彼等がいるんだもん。もしかしてAはずっとこうやって疑いの目を向けられながら声を掛けてたのかな？だとしたら凄いや。正直、ちょっと悲しい。
「嫌ならいいんだ。でも君に魔法薬学について色々教えてもらったから、僕も君が知らないことを教えられたらなって。」
「.......いつ。」
「え？」
「探検、いつ行くんだ。」
相変わらずむすっとした顔のセブルスの口から飛び出した予想外の言葉に数秒固まってしまった。だって、まさか彼が誘いに乗ってくれるなんて思わなかったから。僕が黙り込んでいるのが気に入らないのか、眉間の皺が深くなる。これ以上、眉間の皺が増えないように僕は慌てて口を開いた。
「君の、都合がいい時に。」
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usagi(プロフ) - 哀羅さん» 哀羅様。はじめまして、コメントありがとうございます。ルーピン先生とても魅力的な方ですよね.......その魅力をどうやって文字に起こすか、常に考えながらこの作品を書いております。更新はスローペースですが完結までお付き合い頂けると幸いです＊ (2020年10月27日 6時) (
レス) id: 65ea0692b5 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - お初お目にかかります。ルーピン先生！私も一番大好きな人なんです。嬉しいです！今更ですが、一作目からゆっくり読ませてもらってます。 (2020年10月25日 19時) (レス) id: 11aacecd07 (このIDを非表示/違反報告)
usagi(プロフ) - つくもがみさん» つぐもがみ様、いつもありがとうございます＊ (2020年2月24日 17時) (レス) id: a60327fc69 (このIDを非表示/違反報告)
つくもがみ - いつも楽しく読んでます！！更新、頑張ってください！！ (2020年2月24日 16時) (レス) id: 5f5a117b2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：usagi | 作成日時：2020年2月1日 0時
