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「えっと.......それで、
これはどういう状況なんだい？」
久しぶりにホグワーツに戻ってきたリーマスは、仲間内に流れるただならぬ空気に首を傾げていた。自分がいない間に一体何が起きたというのだろうか。ただ、話を聞かずとも、良くない事が起きたという事はこの場に流れる空気から察することが出来た。
「どういう状況も何も.....コイツがスニベルスの肩を持つんだよ。」
「失礼な言い方しないで、私はただ彼と仲良くしたいだけなの。」
「ああ、そうか。そりゃいいな。」
「なんて言い方.......！」
「まあまあ、落ち着くんだシリウス。それに、Aも。」
「そ、そうだよ。久しぶりにリーマスもいるんだしさ.......」
今にも掴み合いの喧嘩を始めそうな2人。
リーマスはどちらにつくのが正解なのか、そんなことを咄嗟に考えていた。
Aが寮で差別するような人では無いことは分かっていたし、ダメなことはダメだと言える正義感の強い人だということもよく分かっていた。
本当の自分は彼女側だ。正直2人のセブルス虐めは見ていられないし、度の過ぎた悪戯をあまり良く思ってもいなかった。
「大体お前はどっちの味方なんだよ。
蝙蝠みたいにフラフラしやがって！」
「私はどちらの味方でもないわ。
それに.......敵でもない。」
「おいジェームズ、お前も何か言えよ。」
「確かに、Aは僕達の仲間なのにアイツと仲良くしようとしてる。
でも.......」
──Aの友人関係に僕達が口を出す筋合いはない。
「そう思わないか？シリウス。」
「お前までそんな事言うのかよ！」
ジェームズは珍しく、落ち着いた口調だった。
彼のことをただ''セブルスを虐めるだけの傲慢で嫌な奴''だとばかり思っていたAは思わず拍子抜けしてしまう。
リーマスもピーターも、ジェームズの意外な返しに驚いたのか目をぱちくりさせた。
「確かに僕達はスニベルスの事が気に入らない。
でもだからといって、Aにもそれを強要するのは.......おかしいと思わないかシリウス。」
「僕も、それは違うんじゃないかと思うな。」
「リーマス、お前まで！」
シリウスは深い溜息をつくと、目の前に立つAを一瞥した。確かに、ジェームズの言う通りである。
他人に自分の生き方を決められる事がどれだけ苦痛か、自分自身が1番よく知っているではないか。
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usagi(プロフ) - 哀羅さん» 哀羅様。はじめまして、コメントありがとうございます。ルーピン先生とても魅力的な方ですよね.......その魅力をどうやって文字に起こすか、常に考えながらこの作品を書いております。更新はスローペースですが完結までお付き合い頂けると幸いです＊ (2020年10月27日 6時) (
レス) id: 65ea0692b5 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - お初お目にかかります。ルーピン先生！私も一番大好きな人なんです。嬉しいです！今更ですが、一作目からゆっくり読ませてもらってます。 (2020年10月25日 19時) (レス) id: 11aacecd07 (このIDを非表示/違反報告)
usagi(プロフ) - つくもがみさん» つぐもがみ様、いつもありがとうございます＊ (2020年2月24日 17時) (レス) id: a60327fc69 (このIDを非表示/違反報告)
つくもがみ - いつも楽しく読んでます！！更新、頑張ってください！！ (2020年2月24日 16時) (レス) id: 5f5a117b2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：usagi | 作成日時：2020年2月1日 0時
