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｢あーもうなんで私が.......｣
皆がすっかり寝静まってしまった深夜2時。Aはベッドに散らばった羊皮紙を前に頭を抱えていた。
羊皮紙に書かれているのは、許される範囲のイタズラ達。しかし、それはどれもインパクトにかけていて
───眠れない。
完全に目が覚めてしまった。このままベッドに横になっていても眠れない気がするので潔く起き上がる。
ふと目に付いたのはこの世界に来て直ぐに書きあげた相関図だった。一先ずマローダーズの皆とは上手くやっているし、リリーともいい友人関係を築けている。
問題は.......と、リリーから伸びる1本の線を見つめる。
さて、どうやってセブルスと仲良くなろう。この時代の彼は大人になった彼とは違い、まだ話しかけやすい方ではないだろうか。それに半純血ということもありスリザリン生の中でも浮いている。彼に近付くなら今だ。
──彼も、救ってあげたい
命だけの話ではない。彼は決して家庭環境が良い方ではないし、ネグレクトを受けていたのではないかと思う。だから愛情表現が下手だ。彼は愛情をどうやって伝えていいか分からないのだ。個人的にツンデレは可愛くて好きなのだが、彼の場合はそれが仇となり尽く報われない。
｢私にできるかな.....｣
｢君なら大丈夫だと思うよ。｣
気分を変える為に談話室のソファで横になっていると、突然上から声が降ってくる。それが推しの声である事が分かった瞬間飛び起きた。
｢リーマス！？こんな時間に何してるの？｣
｢君こそ。｣
月明かりに照らされ微笑むその姿が余りにも眩しくて。ああ、私きっと今ひどい顔をしている。こんな事なら口紅くらい塗っておくんだった。
｢私は、これのせいで眠れなくなったの｣
｢君も大変だね｣
｢誰かさんが私の事盛大に裏切るから！｣
努力の結晶である羊皮紙を突きつければ、彼はケラケラと笑いながらそれを受け取った。サラサラの鳶色が、揺れる、揺れる。ああ、触りたい。
｢.......顔に何かついてる？｣
｢あっ、いや、何も.......｣
羊皮紙を眺める横顔に見惚れていたら、顔を上げた彼が小首を傾げた。ああ、尊すぎる。なんて可愛いの。
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usagi(プロフ) - 哀羅さん» 哀羅様。はじめまして、コメントありがとうございます。ルーピン先生とても魅力的な方ですよね.......その魅力をどうやって文字に起こすか、常に考えながらこの作品を書いております。更新はスローペースですが完結までお付き合い頂けると幸いです＊ (2020年10月27日 6時) (
レス) id: 65ea0692b5 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - お初お目にかかります。ルーピン先生！私も一番大好きな人なんです。嬉しいです！今更ですが、一作目からゆっくり読ませてもらってます。 (2020年10月25日 19時) (レス) id: 11aacecd07 (このIDを非表示/違反報告)
usagi(プロフ) - つくもがみさん» つぐもがみ様、いつもありがとうございます＊ (2020年2月24日 17時) (レス) id: a60327fc69 (このIDを非表示/違反報告)
つくもがみ - いつも楽しく読んでます！！更新、頑張ってください！！ (2020年2月24日 16時) (レス) id: 5f5a117b2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：usagi | 作成日時：2020年2月1日 0時
