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魔法薬学の授業後、そそくさと地下牢を出て廊下を歩いていると後ろから走ってきた誰かに肩を掴まれた。
女子からの視線が痛い、頼むから廊下では私に関わらないで。そんな願いも虚しくその男は横に並んで歩き始める。それはもう、不機嫌な顔で。理由は言われなくても分かっていた。
｢お前ってマジでつまんねえ奴だな。
それでも仲間かよ？｣
｢私はね、貴方達が度が過ぎた悪戯をしないように止めてるだけなの｣
｢アイツはここに入学する前から闇の魔術に傾倒していて、7年生より多くの呪いや呪詛を知ってるんだ｣
ジェームズは分かりやすく眉を顰めて言った。
確かに彼は闇の魔術に傾倒しているし、呪文だって開発してしまう。けれどそれは、リリーに、愛する人に自分を見てもらいたかっただけで。そんな事、このメガネの前では口が裂けても言えないけれど。
｢そうだよ、君知らなかったの？｣
｢ピーター、いつの間に.....｣
シリウスの後ろからひょっこり顔を覗かせたピーターに若干ビビりつつ、その横を歩く何か言いたげな顔のリーマスに気付く。彼はいつも弱い者の味方をする、だからセブルスイジメをよく思っていないのは確かだった。それを口に出せない理由は、他でもないこのメガネと長髪のせいである。
｢ねえ、リーマス貴方はどう思う？｣
｢えっ、僕？！｣
何としてでも、貴方には彼等の度の過ぎた悪戯を止めてもらう。マローダーズの良心として、ちゃんと務めを果たしてもらうんだから。突然話を振られた彼は分かりやすく慌てふためいた。そんな彼に追い討ちをかけるように無言の圧力をかけるメガネ。可哀想に。
｢僕も.......その.......
度の過ぎた悪戯は.......良くないと.......思う｣
｢そうよね？やっぱりそう思うよね？
ほら、聞いた？リーマスも言ってるじゃない｣
｢お前が言わせたんだろ｣
｢えー知らない｣
この世界に来て数ヶ月、彼等の仲間に加わってからまだほんの数ヶ月しか経っていないが、此処での生活にすっかり馴染んでしまっていた。女子からの突き刺さるような視線には未だに慣れないが.....
｢次のイタズラ考えるのお前だからな。｣
｢え、いきなり？｣
｢期待してるからね｣
両サイドから肩を組まれ猛禽類に狙われた小動物さながらの姿になってしまう。特に、メガネの奥が怖い、目が笑っていない。
｢助けてリーマス｣
｢僕も、期待してるよA｣
───
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usagi(プロフ) - 哀羅さん» 哀羅様。はじめまして、コメントありがとうございます。ルーピン先生とても魅力的な方ですよね.......その魅力をどうやって文字に起こすか、常に考えながらこの作品を書いております。更新はスローペースですが完結までお付き合い頂けると幸いです＊ (2020年10月27日 6時) (
レス) id: 65ea0692b5 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - お初お目にかかります。ルーピン先生！私も一番大好きな人なんです。嬉しいです！今更ですが、一作目からゆっくり読ませてもらってます。 (2020年10月25日 19時) (レス) id: 11aacecd07 (このIDを非表示/違反報告)
usagi(プロフ) - つくもがみさん» つぐもがみ様、いつもありがとうございます＊ (2020年2月24日 17時) (レス) id: a60327fc69 (このIDを非表示/違反報告)
つくもがみ - いつも楽しく読んでます！！更新、頑張ってください！！ (2020年2月24日 16時) (レス) id: 5f5a117b2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：usagi | 作成日時：2020年2月1日 0時
