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「それで、
Aも障害物競走をしたんじゃの？」
「そうよ、ひどくない？
私これでも一応先生なんだけど…」
「現役の生徒を差し置いて一位になるとは
我が孫ながら鼻が高いのう。」
いやいや、そういう事じゃないし
なんてAは心の中で悪態をつきながら
溜息を漏らす
「ところでおじいちゃん、
私今日は真面目な話をしに来たの」
「……生憎わしは忙しくての、」
「この間もそうやって逃げたでしょ
今日こそは逃がさないからね」
なんだかんだ理由をつけ
席を離れようとするダンブルドア
明らかに逃げようとしているのがバレバレだ
「私の、過去について、
っていうか、これからのことについて」
逃げようとするダンブルドアの
服を掴み早口でそう言った
妙に長い沈黙、
「何処まで、知っているんじゃ？」
「全部、思い出したの
両親のことも、過去のことも、」
「つまり、自分が何者かということも＿＿」
「思い出した、私は人喰い人魚
今こうやって人間の姿でいられるのは
10歳の頃に人間を食べたから」
あのおぞましい光景が頭を過り
Aは思わず身震いをした
お皿の上にのっていたのは人肉で、
あれを何食わぬ顔で食べていたなんて
子供の頃の私はどうかしていた
「おじいちゃん、
私が雨の日に体調を崩すのはどうして？」
「何百年も前は自分の子孫を残す為に
雨の日になると、どの人魚も
人間になれたんじゃよ」
ダンブルドアは観念したように
ぽつりぽつりと話し始めた
「ってことは、別に人間を食べなくても
雨の日なら人間として生活ができたってこと？」
「まあ、そういうことじゃ。
それから＿＿＿」
その後のダンブルドアの話をまとめるとこうだ、
大昔の人喰い人魚達は
雨の日になると人間の姿になり陸に上がり
その美しい容姿で男を誘惑し子供を作っていた
又は、雨の日に陸に上がり
人間を喰べることで
10年間人間として過ごしていた
人喰い人魚にとって、雨の日とは
自分達の子孫を残す為、生きていく為に
とても重要な日だった訳だ
そんな雨の日になぜ発作が起こるのか
私には少しだけ理由が分かった気がした
陸ヘ上がる人喰い人魚が増えれば
純血の人喰い人魚が居なくなるのだ
それを阻止しようとするのは
生物学的に間違ってはいないだろう
つまり＿＿＿
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usagi(プロフ) - 弐七さん» 有難う御座います、凄く嬉しいです。是非、最後まで楽しんでいただければと思います：) (2019年12月8日 12時) (
レス) id: 569eb0a44e (このIDを非表示/違反報告)
弐七(プロフ) - あーーー！！！もう！！このシリーズ読んで何回泣いたんでしょうか…。もう、もう、言葉が出ないほど甘くて、切なくて、二度ほど読むのを止めたくらいです（笑）。でも本当に心がぐっと掴まれる作品だと思います。最終章楽しみです。もう待ちきれません。 (2019年12月6日 22時) (レス) id: c70bc84ad6 (このIDを非表示/違反報告)
usagi(プロフ) - エマさん» 有難う御座います、次の更新は12月の中旬になってしまいますが実習を無事に終えて必ず戻ってきますので！二人の結末を最後まで見届けて頂けると嬉しいです：) (2019年12月1日 15時) (レス) id: 569eb0a44e (このIDを非表示/違反報告)
usagi(プロフ) - 梨音さん» コメント有難う御座います、2人の結末がどうなるのか、一緒にしっかりと見届けましょう！ (2019年12月1日 15時) (レス) id: 569eb0a44e (このIDを非表示/違反報告)
usagi(プロフ) - no nonさん» いつも有難う御座います！二人がどんな結末を迎えるのか、最後まで見届けて頂けると嬉しいです：) (2019年12月1日 15時) (レス) id: 569eb0a44e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：usagi | 作成日時：2019年11月26日 22時
