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「ごめんね、リーマス」
「別に、いいんだ。
私は君のそういう
優しい所が好きだからね。」
口では別にいい、と言っているものの
その顔はやはり何処か不満げで
Aはワイングラスをテーブルに置くと
不満げなルーピンの腕を抱き込み
その肩に頭をのせた
ルーピンは何も言わずに
そんなAに視線を落とすと
その頭に顔を寄せ唇を落とす
「お前もちょろい男だなリーマス。」
「私はAには弱いんだ。」
「…お熱いな。」
シリウスはグラスにワインを注ぎながら
ふうっと息を吐いた
こうでもしていないと気が紛れないからだ
ルーピンに体重を預け目を閉じたAは
本当にあどけない少女のようで
その長い睫毛も、薄い唇も、
陶器のような白い肌も、
その艶やかな黒髪も、
全部全部、ルーピンのもの
喉から手が出る程欲しくて堪らないのに
一生手に入らないであろう彼女
ふと彼女から視線をずらせば
愛おしくてたまらないといった顔で
そんなAを見つめるルーピン
もし、ルーピンが彼女に対して
抱いている気持ちが''愛''であることを教えなければ
もし、ルーピンが学校から出ていった時
強引にでも彼女を奪っていれば
そんなもし、を上げるとキリがなくて
けれどもいくら考えても
彼女がルーピンの恋人である
事実は変わらない
「リーマス、君はAのような
彼女が居て幸せだな。」
「急に、どうしたんだい。」
ルーピンはAに落としていた視線を
シリウスに向けた
Aはいつの間にか眠ってしまったようで
すーすーと寝息を立てている
「いや、何となくそう思ってね、
彼女はすごく＿＿魅力的だ。」
「シリウス、前から思っていたんだが＿＿」
ルーピンは何かを言いかけ、そしてやめた
シリウスは彼が何を言おうとしたのか分かっていた
''君はAの事が好きなのか''
おおかた、そういった所だろうか
自ら2人のキューピットになったのだから
今更邪魔するつもりもないが
この際言ってしまった方が
楽なのだろうか、とも思った
「君が＿＿言いかけた問いの答えはyesだ。
だが、私は邪魔するつもりはないし
君達には幸せになって欲しいと思ってる。」
「シリウス、君は
本当はとっくの昔に女遊びなんて、
やめているんじゃあ…ないのかい？」
シリウスはその言葉に何も言わずに笑う
それが、答えだった
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usagi(プロフ) - ひよりさん» ここまで御付き合い頂き有難う御座います、次章更新まで暫くお待ち下さい：) (2019年11月17日 22時) (
レス) id: 569eb0a44e (このIDを非表示/違反報告)
ひより(プロフ) - たくさんの更新嬉しいです(^ ^)甘々も最高でしたが次章からも楽しみです！ (2019年11月17日 20時) (レス) id: fc06e52f97 (このIDを非表示/違反報告)
usagi(プロフ) - no nonさん» 嬉しいです、有難う御座います！今後も御付き合い頂けると幸いです：) (2019年11月17日 10時) (レス) id: 569eb0a44e (このIDを非表示/違反報告)
no non(プロフ) - このお話を最近から読み始めたのですが…ホントに面白いです。今までの伏線からどのような展開になっていくのか…気になって気になって仕方ないです。更新楽しみにしてます(*´`*) (2019年11月17日 8時) (レス) id: de80b1f653 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：usagi | 作成日時：2019年11月16日 0時
