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「うん、よく似合ってる
＿＿＿どうしたの？」
ルーピンは何も言わず
Aの身体を抱きしめた
突然聞こえ始めた嗚咽に
Aはあたふたと焦り始める
「えっ、ごめん、気に入らなかった？」
「違うんだ、ただ、すごく＿＿嬉しくて。」
まさか泣いて喜んでくれるとは思わなかった
Aは朝、生徒のお菓子ごときで
腹を立てていた自分をとてつもなく殴りたくなる
「君が、こういうのを私にくれるのは初めてだ。」
そういえば、ルーピンにピアスは貰ったが
私から彼にあげたことは無かった
Aはルーピンの身体を離すと
その涙を拭ってやる
「珊瑚の石言葉は''幸福''なの
貴方に、笑っていて欲しくて、」
「私の幸せは、君が隣で笑ってくれることだよ
ただそれだけでいいんだ。」
「そんなこと…」
Aもルーピンにつられて泣きそうになってきた
すると、ルーピンはソファの肘置きに
かけていたローブに手を伸ばし
何やらそのポケットをあさる
「目を、閉じてくれないかな？」
ルーピンの言葉に大人しく目を閉じれば
彼の温かい手とは別に
首に触れるひんやりとした感覚
「さあ、目を開けて。」
「リーマス、これって、」
首からぶら下がっていたのはネックレスで
その中心で光を放つのは水晶にも似た澄んだ宝石
少し角度を変えてみれば、
その中にくっきりと鮮やかな青い虹が現れる
これは、ムーンストーンの中でも
青色のシラー効果をもつ
ブルームーンストーンのようだった
「古代からムーンストーンは悪霊を祓い
予知能力を高めるだけじゃなく、ストレスを和らげ
愛をもたらすと信じられていたんだ。」
「凄く、綺麗…」
「本当はクリスマスに渡したかったんだけど、
どうしても時間がかかってしまってね…。」
「ありがとうリーマス、
それにしても二人ともネックレスを選ぶなんて…」
Aとルーピンはお互いの顔を
見合わせるなり思わず吹き出した
ネックレスに込められた意味は
''あなたを束縛、独占したい''
こんなにもお互いの事を思い合っているのに
どうしても不安になってしまうのは
きっとお互いを強く思うが故で
「色々ごめんね、リーマス」
「私も、君を傷付けてばかりで＿」
「あー、それ以上言わないで！
もういいから、ね、？」
ルーピンがこれ以上
自分を責め続けないように
Aはその唇に指を当てた
彼もその理由に気付いたのか
Aの手を優しく退けると
にっこりと、微笑んだ
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usagi(プロフ) - ひよりさん» ここまで御付き合い頂き有難う御座います、次章更新まで暫くお待ち下さい：) (2019年11月17日 22時) (
レス) id: 569eb0a44e (このIDを非表示/違反報告)
ひより(プロフ) - たくさんの更新嬉しいです(^ ^)甘々も最高でしたが次章からも楽しみです！ (2019年11月17日 20時) (レス) id: fc06e52f97 (このIDを非表示/違反報告)
usagi(プロフ) - no nonさん» 嬉しいです、有難う御座います！今後も御付き合い頂けると幸いです：) (2019年11月17日 10時) (レス) id: 569eb0a44e (このIDを非表示/違反報告)
no non(プロフ) - このお話を最近から読み始めたのですが…ホントに面白いです。今までの伏線からどのような展開になっていくのか…気になって気になって仕方ないです。更新楽しみにしてます(*´`*) (2019年11月17日 8時) (レス) id: de80b1f653 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：usagi | 作成日時：2019年11月16日 0時
