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「待ってくれ、A！」
Aは後ろから追いかけてきた
ルーピンにいとも簡単に捕まってしまった
彼に掴まれた右腕に力が入る
「.......何？」
「私が悪かったことは謝る、
しかし、私も君に言いたいことがあるんだ。
＿＿＿とにかく、移動しよう。」
嫌がるAはルーピンに無理矢理
部屋へと連れ戻された
「言いたいことって何？」
Aは苛立ちを隠しきれず
ソファに身体を沈めるなり溜息を零した
「まず、私は君が分からない
あれだけスネイプとは仲良くしないでくれと
言っても君は私の目の前で、
まるで見せ付けるように奴と仲良くする。
それに、君は誰に対しても隙が多すぎるんだ
君がそんな態度だからこうやって
勘違いする男が現れる。」
ルーピンはテーブルの上に置いてあった
チョコレートの包み紙を開けた
香ってくるのは、甘い、まさか＿
「惚れ薬だ、飲んでいたら大変な事になってたよ。」
ルーピンは冷たい目で
ゴミ箱に投げ入れたそのチョコを見つめた
「私はある程度のことなら、
大人として目を瞑ってきたつもりだ。」
「…遠回しに言わないでちゃんと言って」
「もう我慢できないんだ、君は
自分が誰の恋人だと思ってるんだい？
スネイプでもシリウスでもない、
君は＿＿私の恋人だA。」
ルーピンは突然ネクタイを外し
そのローブを脱ぎ捨て
ブラウスのボタンを外し始めた
「リーマス、何を、」
ブラウスを脱いだ彼の身体に刻まれているのは
痛々しい、彼が自分を傷付けた痕
その傷が以前よりも増えていることに
Aは気付き、その目を見開いた
「私は君がいるから自分を抑える事が出来るんだ
君に会えない期間だって、
君が私の為に甘くしてくれた脱狼薬を飲みながら
君のことを考えてた。
でも君は＿＿違うんじゃあ、ないのか？」
彼が苦しんでいる間
私は呑気にシリウスやスネイプと
お茶会をしたり、何だかんだ
彼のいない期間を楽しんで過ごしていた
けれど彼は、その間ずっと孤独で
誰も傍に居なくて、寂しくて、
自分を傷付けることしかできなくて、
薄々分かっていた
彼がそんな私に不満を抱いていること
けれど何も言わずに笑ってくれていたことを
「私には本当に君だけなんだ、
でも君は、私じゃなくてもいるじゃないか。」
ルーピンの頬を1粒の雫が
つーっ、と流れて
その雫は音も立てず床に吸い込まれていった
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usagi(プロフ) - ひよりさん» ここまで御付き合い頂き有難う御座います、次章更新まで暫くお待ち下さい：) (2019年11月17日 22時) (
レス) id: 569eb0a44e (このIDを非表示/違反報告)
ひより(プロフ) - たくさんの更新嬉しいです(^ ^)甘々も最高でしたが次章からも楽しみです！ (2019年11月17日 20時) (レス) id: fc06e52f97 (このIDを非表示/違反報告)
usagi(プロフ) - no nonさん» 嬉しいです、有難う御座います！今後も御付き合い頂けると幸いです：) (2019年11月17日 10時) (レス) id: 569eb0a44e (このIDを非表示/違反報告)
no non(プロフ) - このお話を最近から読み始めたのですが…ホントに面白いです。今までの伏線からどのような展開になっていくのか…気になって気になって仕方ないです。更新楽しみにしてます(*´`*) (2019年11月17日 8時) (レス) id: de80b1f653 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：usagi | 作成日時：2019年11月16日 0時
