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「女心は複雑じゃのう。」
静まり返った校長室に
ダンブルドアの言葉が響き渡る
シリウスはただ立ち尽くすルーピンに
座るよう促した
「たまに、彼女が分からないんだ。
私は彼女の事を一番に考えて
動いているつもりなのに
彼女が望んでいるのは違うことだったりする。」
「君がAの事を一番に考えているのは
私もよく分かっているつもりだ。
ただ、彼女に限らず女性という生き物は
随分と繊細なものでね
扱いを間違えればすぐに割れてしまう。」
シリウスはチョコレートを
顔の前から落とし
テーブルに落ちる直前にキャッチする
ルーピンはその様子を
ただじっと見ていた
「とにかく、彼女が言いたかったのは
君には自分があげた物を1番に食べて欲しかった
1番喜んで欲しかった、って事だよ。」
「.......私のせいだな。」
「それは否定しない。」
シリウスは立ち上がると
頭を抱えたルーピンの肩を叩いてやる
「でも彼女も、同じだ。」
「どういうことだ？」
「直接、話してくるよ。」
ルーピンはシリウスの問いかけには答えず
そのまま校長室を出て行ってしまった
「あの二人が喧嘩するのを見たのは
初めてかもしれんのう」
「いつも、リーマスが
受け止めているだけでしたからね、
ああやって彼が余裕を無くしているのも珍しい。」
「それだけ、彼女に気を許しているんじゃろう」
「そういえば校長、ボガートが人魚に変わったと
彼女から聞きました。」
突然話を変えたシリウスだったが
ダンブルドアは特に動じることなく
シリウスの方を見る
「して、彼女はなんと？」
「人魚なんて怖くないから
何故人魚になったか分からない、と」
「なるほどのう＿＿
しかし、人魚というのは
実に美しい生き物じゃ」
「それは、容姿の話ですか」
何も言わずに遠くに視線をやるダンブルドア
なるほど、ダンブルドアもなかなかの現役らしい
シリウスはその唇を歪めると
残りの紅茶を飲み干したのだった
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usagi(プロフ) - ひよりさん» ここまで御付き合い頂き有難う御座います、次章更新まで暫くお待ち下さい：) (2019年11月17日 22時) (
レス) id: 569eb0a44e (このIDを非表示/違反報告)
ひより(プロフ) - たくさんの更新嬉しいです(^ ^)甘々も最高でしたが次章からも楽しみです！ (2019年11月17日 20時) (レス) id: fc06e52f97 (このIDを非表示/違反報告)
usagi(プロフ) - no nonさん» 嬉しいです、有難う御座います！今後も御付き合い頂けると幸いです：) (2019年11月17日 10時) (レス) id: 569eb0a44e (このIDを非表示/違反報告)
no non(プロフ) - このお話を最近から読み始めたのですが…ホントに面白いです。今までの伏線からどのような展開になっていくのか…気になって気になって仕方ないです。更新楽しみにしてます(*´`*) (2019年11月17日 8時) (レス) id: de80b1f653 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：usagi | 作成日時：2019年11月16日 0時
