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「＿＿！＿＿A！」
「リー、マス？」
身体を揺り動かされる感覚に目を開けば
酷い顔色で私の顔を覗き込むルーピン
「ああ＿＿＿良かった＿＿＿」
息ができないほど強く抱きしめられ
Aは思わず噎せてしまった
それに気付いたルーピンは腕の力を緩め
もう一度その華奢な身体を抱きしめる
「私…」
「何も言わなくていい、
さあ、立てるかい？」
ルーピンはAを抱きしめていた腕を解き
代わりにその手をAに差し出した
Aはゆっくりと頷きその温かい手を握る
「…あ、」
「危ない！」
力が抜けていたのか
上手く立ち上がることが出来ず
Aの身体はぐらりと傾いた
先に立ち上がったルーピンが
その腕をしっかりと掴まえ
自分の方に引き寄せる
「歩けるかい？」
「もうちょっとだけ、こうしてて」
Aはそれだけ言うと
ルーピンの胸に顔を埋めた
胸に広がる甘い香りが心を落ち着かせてくれる
彼は背中に回したその手で
まるで、小さな子供をあやすように
私の背中をさすり始めた
「変なものを見たの」
「…何を、見たんだい？」
「たぶん誰かの記憶、
私はそれを傍観してた」
「.......全部、悪い夢だよ
眠れば忘れるさ。」
ルーピンはAの身体を離し
その黒みがかったブラウンの瞳を見つめた
不安と、困惑と、少しの恐怖の色が混ざった
そんな彼女の表情を見ていられなくて
首を傾げた彼女の頭を撫でてやる
気持ち良さそうに目を細めたその姿は
撫でられて喜ぶ猫のようで、
けれど腕に収まる華奢な身体は
自分が守ってあげなければ
どうにかなってしまいそうで
「ねえ、リーマス」
「なんだい？」
「.....紅茶、飲みたくなっちゃった」
にっこりと微笑んだその顔が
窓から差し込む陽の光を受けて輝く黒髪が
その全てが愛おしくて堪らなくて
ルーピンはそっと身を屈めてその唇を塞いだ
「かわいい。」
不意打ちに驚いたのか頬を赤く染めて
そっぽを向いてしまう彼女
「さあ、早く部屋に戻ろうか。」
「貴方って、ほんとに＿＿」
狡い人、なんて言葉が後ろから聞こえた気がしたが
聞こえなかったふりをして後ろを振り向く
「おいで。」
Aは差し出された
その大きな手に自分の指を絡めた後、
何故か動こうとしないルーピンを見上げる
「.......え、何？」
「別に？」
彼女が自分から指を絡めてきたのは初めてだ
そんな小さなことが何だか嬉しくて
ルーピンはクスッと笑うと
その細くて長い指に自分の指を絡めた
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usagi(プロフ) - ひよりさん» ここまで御付き合い頂き有難う御座います、次章更新まで暫くお待ち下さい：) (2019年11月17日 22時) (
レス) id: 569eb0a44e (このIDを非表示/違反報告)
ひより(プロフ) - たくさんの更新嬉しいです(^ ^)甘々も最高でしたが次章からも楽しみです！ (2019年11月17日 20時) (レス) id: fc06e52f97 (このIDを非表示/違反報告)
usagi(プロフ) - no nonさん» 嬉しいです、有難う御座います！今後も御付き合い頂けると幸いです：) (2019年11月17日 10時) (レス) id: 569eb0a44e (このIDを非表示/違反報告)
no non(プロフ) - このお話を最近から読み始めたのですが…ホントに面白いです。今までの伏線からどのような展開になっていくのか…気になって気になって仕方ないです。更新楽しみにしてます(*´`*) (2019年11月17日 8時) (レス) id: de80b1f653 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：usagi | 作成日時：2019年11月16日 0時
