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───12月31日
「リーマス、まだ終わらない？」
今年も残すところ僅かになったのだが
ルーピンは何やら忙しそうに
羽根ペンを動かしている
「すまない、ちょっと立て込んでるんだ。」
羊皮紙から目を離さずに答える彼
その素っ気なさに、
なんだか寂しくなったAは
そのままベッドに潜り込んだ
今日1日ずっとこうなのである
呼びかけてみても、放置してみても、
彼はひたすら何かを書いていて
こちらを見ようともしない
こんな状態で年越しは嫌だな、
なんて思いながらも
そんなルーピンの態度に腹を立てていたAは
毛布を手繰り寄せ頭から被った
「……A？」
暫くふて寝をしていると、
奥の扉が開きルーピンが顔を覗かせる
どうやら、ようやく終わったらしい
「…寝たのかい？」
今更素直になれないAは
ルーピンの呼び掛けを無視し続ける
と、彼が扉を閉めてこちらに歩いてくる
「すまないA
どうしても直ぐに終わらせなければならない
仕事だったんだ＿＿」
ルーピンは毛布を優しく捲ると
Aの頭元に屈んで
その顔を隠す長い髪を退けてやった
「ばか、」
「ごめん。」
「やだ」
Aは両手で顔を覆うと
イヤイヤ、と首を振る
ルーピンはそんなAの手を外そうと
その細い手首にそっと触れた
「彼女よりも、仕事の方が大事なんでしょ」
「君の方が大事に決まってるじゃあないか。」
「相手してくれなかったくせに……」
Aはむくり、と起き上がると
顔を覆っていた両手を外した
両目いっぱいに、
涙を溜めたAを見たルーピンは
申し訳なさそうに眉を下げるなり
その頭をそっと撫でた
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usagi(プロフ) - ひよりさん» ここまで御付き合い頂き有難う御座います、次章更新まで暫くお待ち下さい：) (2019年11月17日 22時) (
レス) id: 569eb0a44e (このIDを非表示/違反報告)
ひより(プロフ) - たくさんの更新嬉しいです(^ ^)甘々も最高でしたが次章からも楽しみです！ (2019年11月17日 20時) (レス) id: fc06e52f97 (このIDを非表示/違反報告)
usagi(プロフ) - no nonさん» 嬉しいです、有難う御座います！今後も御付き合い頂けると幸いです：) (2019年11月17日 10時) (レス) id: 569eb0a44e (このIDを非表示/違反報告)
no non(プロフ) - このお話を最近から読み始めたのですが…ホントに面白いです。今までの伏線からどのような展開になっていくのか…気になって気になって仕方ないです。更新楽しみにしてます(*´`*) (2019年11月17日 8時) (レス) id: de80b1f653 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：usagi | 作成日時：2019年11月16日 0時
