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「うん、甘い。」
ルーピンは
口の端についたチョコを
ペロッと舐めとると
自分をじっと見ているAに視線を向けた
「.......どうしたんだい？」
「っえ、や、何も…？」
「嘘だ。」
まさか貴方の仕草が余りにも
色っぽかったので、なんて言えるはずがない
Aは慌ててルーピンから視線を逸らす
「変なこと考えてたんだね、
＿＿＿悪い子だ。」
突然耳元で囁かれた低くて、けれど甘い声に
みるみる間に耳まで赤くなるA
「そんなわけ、ないでしょ！」
「ふうん？」
うるさい、とAはその顔を隠すように
ルーピンの首元に顔を埋めた
彼は私を膝にのせ抱きしめたまま
片腕をテーブルに伸ばした
この状況でチョコを食べるらしい
「リーマス、」
「ん、なんだい？」
ルーピンはチョコを器用に片手で割ると
その一欠片を口に放り込んだ
Aはそんな彼の首筋を
吸い上げ、紅い花を咲かせる
「A、そこだと生徒に
見えちゃうんじゃあないか？」
「いいのよ見えて、貴方は私のだから」
「君は本当に独占欲が強いね。」
貴方には負ける、と顔を上げれば
ルーピンの大きな手がAの頬に添えられた
その指が、優しく頬を撫でる
「…好きだ。」
ルーピンはぽつりと呟き
自分の額をAの額にあわせた
唇が触れそうで、けれど触れない絶妙な距離
「ねえ、リーマス
貴方…昼間からちょっとおかしいよ？」
「何処もおかしくないさ。」
｢何を＿＿＿隠してるの｣
Aはその長くて細い指で
ルーピンの顔にかかった髪をどけてやった
碧の瞳が分かりやすくゆらゆらと揺れる
｢昼間のボガートと関係が？｣
｢本当に、何にもないよ。｣
｢しらばっくれないで｣
｢何にもないって言ってるじゃないか！｣
突然の大声に、Aの身体は跳ねる
ルーピンはふと我に返ったように
申し訳なさそうに眉を下げると
再びAの額に自分の額を合わせた
｢本当に、何でも＿＿ないんだ。｣
｢…ごめん｣
絞り出すような、掠れたその声に
Aはそれ以上何も言わず
目を閉じたルーピンの瞼に唇を落とした
ゆっくりと唇を離せば、目を開く彼
｢君は何も気にしなくていい。｣
彼はそう言うと私の頬に両手を添え
ゆっくりと、その顔を近付けてきた
そんな彼から漏れた息からは
甘い、チョコレートの香りがした
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usagi(プロフ) - ひよりさん» ここまで御付き合い頂き有難う御座います、次章更新まで暫くお待ち下さい：) (2019年11月17日 22時) (
レス) id: 569eb0a44e (このIDを非表示/違反報告)
ひより(プロフ) - たくさんの更新嬉しいです(^ ^)甘々も最高でしたが次章からも楽しみです！ (2019年11月17日 20時) (レス) id: fc06e52f97 (このIDを非表示/違反報告)
usagi(プロフ) - no nonさん» 嬉しいです、有難う御座います！今後も御付き合い頂けると幸いです：) (2019年11月17日 10時) (レス) id: 569eb0a44e (このIDを非表示/違反報告)
no non(プロフ) - このお話を最近から読み始めたのですが…ホントに面白いです。今までの伏線からどのような展開になっていくのか…気になって気になって仕方ないです。更新楽しみにしてます(*´`*) (2019年11月17日 8時) (レス) id: de80b1f653 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：usagi | 作成日時：2019年11月16日 0時
