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───夜
「何してるんだいA。」
「何って…チョコ食べてるの」
Aは部屋の片付けをするルーピンを他所に
ソファに寝転がりルーピンのローブから
取り出したチョコレートを食べていた
「それは＿＿私の、チョコだ。」
「んー、でももう口付けちゃったから
これは私のチョコよ」
ルーピンは、チョコを口に放り込み
にっこりと笑ったAに動きを止める
が、棚にある本を整えるなり直ぐに
ソファに寝転ぶAの元へ向かった
「私のモノに手を出すなんていい度胸だね。」
「貴方のじゃない、私の」
ルーピンは唇を悪戯に歪めると
ふいっと顔を逸らしたAの
身体をくすぐり始めた
くすぐりの術で笑わせるよりも
この方がずっと良い
「ちょ、まって、ギブ、リーマス、まっ…」
Aはあまりの擽ったさに
我慢できずその身をよじらせた
その反応が面白くて、可愛くて、
ルーピンはAを擽り続ける
「君が私のチョコを勝手に食べるからだよ。」
「チョコくらい、良いじゃない、」
ケチ、と呟きソファの背に
顔を向けてしまったA
ルーピンは機嫌をとるように
そんなAの頬に優しく触れた
「こっちを向いてA。」
「やだ、」
「じゃあ、向かせるまでだ。」
ルーピンはAの身体の下に
腕を入れると無理矢理抱え上げ
ソファに腰掛けた
Aは慌ててその顔を上げる
「ほら、捕まえた。」
「…狡いわよリーマス」
Aはにこにこと笑う
ルーピンのその高い鼻をつまんだ
彼は思わず顔を顰める
「チョコくらいでそんなに怒らないで」
「怒ってなんかないよ、ただ＿＿
私は君と一緒に食べたかったんだ。」
可愛い、とAは素直にそう思った
彼は私よりも一回り以上歳上で
どんな時でも大人の余裕を感じさせる
そんな、振る舞いをするのに
時々、本当に無邪気な少年のような
部分を覗かせるのだ
例えば生徒が呪文を成功した時、
今日のボガートの時も
音楽を流して、ガッツポーズなんかして、
ルーピンのそんな無邪気な姿は
17歳の生徒達と全く変わらなかった
「可愛いこと言わないで
.......ん、」
Aは割った板チョコを口に入れると
そのままルーピンの首に腕を回し唇を塞いだ
途端、彼の舌が歯列を割って入ってきて
チョコを奪うなり去って行く
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usagi(プロフ) - ひよりさん» ここまで御付き合い頂き有難う御座います、次章更新まで暫くお待ち下さい：) (2019年11月17日 22時) (
レス) id: 569eb0a44e (このIDを非表示/違反報告)
ひより(プロフ) - たくさんの更新嬉しいです(^ ^)甘々も最高でしたが次章からも楽しみです！ (2019年11月17日 20時) (レス) id: fc06e52f97 (このIDを非表示/違反報告)
usagi(プロフ) - no nonさん» 嬉しいです、有難う御座います！今後も御付き合い頂けると幸いです：) (2019年11月17日 10時) (レス) id: 569eb0a44e (このIDを非表示/違反報告)
no non(プロフ) - このお話を最近から読み始めたのですが…ホントに面白いです。今までの伏線からどのような展開になっていくのか…気になって気になって仕方ないです。更新楽しみにしてます(*´`*) (2019年11月17日 8時) (レス) id: de80b1f653 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：usagi | 作成日時：2019年11月16日 0時
