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──某日
「君も懲りんのう、A……」
呆れたように紅茶を啜るこの男の名は
アルバス・ダンブルドア
此処、ホグワーツ魔法魔術学校の校長である
「仕方ないじゃないですか、
分からないものは分からないんです！」
私も紅茶の入ったカップに口を付ける
今日はレモンティーのようだ。
「セブルスが君には手を焼かされていると
嘆いておったぞ＿＿」
セブルス………？
ああ、スネイプかとAは思う
あの男は他のどの先生よりも罰則が厳しいのだ
山のようにレポートを出され
その度に毎度毎度私室を訪れる
こちらの身にもなって欲しい
お陰で、あの地下への階段と
地下室がトラウマになりつつある
「おじいちゃんはどうしてあんな人を雇ってるの？
あんな、自寮ばっかり贔屓する＿＿」
言い忘れていたが
実は私はダンブルドアの遠い親戚なのだ
その為、特別に校長たるものを
'' おじいちゃん ''と呼ぶ事を許されている
「彼は以前の魔法薬学の教授の退職と共に
魔法薬学の教授に就任し、同時に
スリザリンの寮監になっての
その時まだほんの21歳だったんじゃが…。」
「若すぎる…そんなに実力者だったの？」
「魔法薬の調合に長けておっての、
学生時代は魔法薬学の教科書の間違いを見破って
勝手に訂正していたり、分かりやすい解説や
調合のコツ、実戦的な方法を
書き加えていたりしていたようじゃ……。」
どうりで生徒に厳しい訳だ、と
Aは頭を抱える
しかし、いくら才能があったとしても
出来が良くない生徒を蔑み
露骨な嫌がらせをするのは
教師としての態度では無いと思うが＿＿
「でも、おじいちゃん聞いて？
私とネビルに対する嫌がらせは最悪よ
ネビルなんか毎回顔を真っ青にして……
見てられない……」
「しかし、Aの魔法薬学の成績は
確かに好ましくはないからのう……。」
「…………おじいちゃん最低……」
それだけ言うと、
ダンブルドアは楽しそうに笑い紅茶を啜った
この男は全く分からない、とAは思う
未だに秘密が多いし、謎な部分も多い
しかし、それが、偉大な魔法使い
アルバス・ダンブルドアの
魅力でもあるのだろう
お願いだから、少しは可愛い孫のことを思って
あの贔屓陰険教師に
なんとか言ってやってくれと
Aは今日も溜息を零すのであった
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しょこら(プロフ) - はじめまして！素敵な作品すぎてコメントさせていただきます！本当にこの作品大好きで何回も読ませてもらってます！ちなみに今から4回目行ってきます！笑どのキャラの心境も繊細に書かれていて見る度惹き込まれます…これからもusagiさんの作品楽しみにしています！ (2022年1月24日 23時) (
レス) id: a91831a4da (このIDを非表示/違反報告)
usagi(プロフ) - 拙さん» そう言っていただけて、嬉しいです！これからも御付き合い頂けると嬉しいです:) (2019年12月8日 17時) (レス) id: 569eb0a44e (このIDを非表示/違反報告)
拙 - こういうの凄く好きです。色々な人の心情が分かって面白いです。ルーピンもスネイプも大好きなので本当にありがとうございますｍ(｡≧Д≦｡)ｍ (2019年12月8日 15時) (レス) id: c3f8edfab8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：usagi | 作成日時：2019年10月26日 14時
