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ようやく解放された頃には
ヘトヘトになっていて
パーティーも終わったようだったので
直ぐに地下へと向かう
地下に続くこの道は誰も寄り付かないので
耳を隠す必要も無い、助かった、と
Aは安堵の溜息を漏らす
ふと、違和感に気付き後ろへと手をやった
「待って、何で尻尾まで生えてるの......」
ローブの下にいたのはふわふわな尻尾
これは狐の尻尾だろうか＿＿
あの双子め、と赤毛の2人を思い出す
全く彼らのイタズラ好きには叶わない
今度仕返しをしなくては、と
そんな事を思いながらローブで尻尾を隠し
目の前の扉をノックした
「随分と遅かったようだが......。」
「色々大変だったんです」
スネイプは部屋へ入るよう促した
中に入るなりその光景にAは顔を顰める
部屋の中は薄暗く、壁に並んだ棚には
何百というガラス瓶が並び
さまざな色合いの魔法薬に、
動物や植物のぬるっとした断片が浮かんでいた
「それで、何を手伝えば......」
「ある薬を作る手伝いを頼みたい。」
スネイプは何やら書き込まれた本を
テーブルの上に広げる
'' 脱狼薬 ''
ああ、ルーピンのか、と
本に書いてある名前を見てAは納得した
満月の夜の前の一週間この薬を飲めば
変身した際も理性を失わずにいられるらしい
とても苦い薬なのだが砂糖を入れると
効き目が無くなるので辛い、と
以前ルーピンが言っていたのを思い出した
しかしこの薬、調合が難しく、
一般人レベルでは不可能だったはずだ
この男、スネイプレベルでも本を広げるという事は
それほど難しい薬なのだろう
その真剣な横顔を眺めていると
尻尾が大きく左右に揺れた
Aは慌ててローブの上から尻尾を押さえる
「......どうかしたのか？」
「っあ、いえ、あの、.......っもう！」
突然声を上げるAに眉を顰めるスネイプ
彼女の腕がローブを押さえているのに気付き
薬を調合する手を止めた
「いや、先生、
私本当に大丈夫ですから.......本当に.......っ」
スネイプはAの腕を退かすと
無理矢理ローブをめくった
ぴょん、と出てきたのは真っ白でふわふわな尻尾
「おや、これは.......
尻尾のようだな.......？」
その長い指でつん、とつつけば
尻尾がピクン、と反応する
それが面白かったのか、
スネイプは何度か尻尾をつついた
「.......ひゃっ、」
つーっと、尻尾の根元に触れた時
彼女の体が大きく跳ねる
Aは慌ててその口を覆い
突然漏れた官能的な声に
焦ったスネイプもその手を退けた
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しょこら(プロフ) - はじめまして！素敵な作品すぎてコメントさせていただきます！本当にこの作品大好きで何回も読ませてもらってます！ちなみに今から4回目行ってきます！笑どのキャラの心境も繊細に書かれていて見る度惹き込まれます…これからもusagiさんの作品楽しみにしています！ (2022年1月24日 23時) (
レス) id: a91831a4da (このIDを非表示/違反報告)
usagi(プロフ) - 拙さん» そう言っていただけて、嬉しいです！これからも御付き合い頂けると嬉しいです:) (2019年12月8日 17時) (レス) id: 569eb0a44e (このIDを非表示/違反報告)
拙 - こういうの凄く好きです。色々な人の心情が分かって面白いです。ルーピンもスネイプも大好きなので本当にありがとうございますｍ(｡≧Д≦｡)ｍ (2019年12月8日 15時) (レス) id: c3f8edfab8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：usagi | 作成日時：2019年10月26日 14時
