美しき便利屋の美しき恋人（紫耀×廉）BL (ページ3)

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ストーカー編3 ページ3

翌日講義を終えて帰る前に連絡を入れると大学の正門の前に居ると言われて向かった

正門に近づくにつれてざわざわと騒がしくなる気がして何だろうと思いながら近づけば

サングラスをかけた便利屋の紫耀が門に寄りかかるように立ちその後ろに廉と呼ばれていた青年も一緒におりどこからどう見ても目立つ2人組に学生たちが色めきだっていた

｢おう。｣

玲奈を見つけると軽く手を上げる姿に一斉に視線が降かかる

｢ちょっと！目立ち過ぎですよ･･･｣

｢いーんだって。こんくらい目立たないと食いついて来ないだろ｣

｢･･･どうゆう意味ですか？｣

｢まぁ、いいから任せとけって｣

そのまま駅へ向かうと電車に乗り自宅マンションへ着いた

大学生用の寮になったマンションで一応オートロックのセキュリティはついているが一般的な単身者用マンションと変わりはなく

｢南向きの角部屋か･･･住むにはいいけど外からは丸見えだし電気点けたら帰ってきたのも出かけるのもバレバレだな｣

外からでもすぐに見える上に住んでいるのも3階とあってよじ登ろうと思えば出来なくもない

部屋に上がった紫耀がベランダで目隠しの為に置かれた大型の観葉植物の鉢に目を移すと

｢ビンゴ｣

土の上にまかれた乾いた木片に隠されるように埋まっているものを見つけた

｢これ、見覚えある？｣

｢ありません･･･｣

カメラのフィルムくらいの小さな箱にレンズのようなものが付いている

｢部屋ん中盗撮されてたな｣

｢･･･ウソ｣

｢たぶん付き合ってる時に既にやられてたか外からよじ登って侵入したんだろ。遮光カーテンでも光は漏れるからそれで毎日帰宅したのを確認して電話かけてたんだろうな｣

次々に突きつけられる事実に青ざめて行く

｢かなり粘着質そうだから思ってたより厄介かもな｣

｢どうしよう･･･｣

｢男が居るってわかれば諦めるようなタチじゃなさそうだから向こうから行動させるしかないな｣

｢行動って･･･｣

｢簡単に言うと危害を加えてもらった所を捕まえて警察に突き出す｣

｢危害を加えてって･･･!!｣

｢安心しろって、アンタには指1本触れさせねーから｣

｢それじゃ、あたなが･･･｣

それまで黙って部屋にいた廉が紫耀のシャツの裾をキュッと握ると

｢俺にはコイツが居るから大丈夫。な？｣

紫耀が廉の手に自分のそれを重ねれば無表情の顔が少し微笑んだように見えた