ストーカー編12 ページ11
｢傷が治せるの？｣
｢正確にはもらい受けるって感じかな。相手との粘膜接触により傷を回復させる。ただし廉も傷が深ければ深いほど消耗が激しくなる｣
｢だからあの時･･･｣
｢キスくらいじゃ治るのは切り傷くらいだからあんだけ派手に刺されたらより深く繋がらねーと治せないんだよ。でもすぐ運ばれたし大きな傷を受ければ廉だってそれだけの代償を払うことになるからな･･･｣
｢俺は別にええって言うてるのに･･･｣
｢そうゆう訳にはいかねーだろ。お前の体だって同じだけ消耗すんだから無駄に傷受けんな。｣
｢さっきここへ来る前に病室の部屋番号聞こうと思ってナースステーションに行ったら先生に言われたの。信じられないくらいの回復力だって･･･｣
｢あぁ･･･コイツが毎日来てっからな(笑)いいって言ってんのに早う帰ってこいって俺を襲ってくんだよ(笑)｣
｢うっさいわ。誰も襲ってへんし！！｣
傍から見ればカップルがイチャイチャしてるようにか見えないのに2人には普通じゃないものがあるのは他人でも見て取れた
｢その秘密を知ってる人は貴方だけなの？｣
｢嫌･･･この能力のせいで廉はずっと捕らえられて強制的に傷を受けさせられてたんだよ。｣
｢そっから連れ出してくれたのが紫耀やねん･･･｣
｢だからその過去を知ってる人間は少なからず居るしそいつらから逃げてるのも確か。｣
｢強制的って･･･｣
｢だから廉の事を誰かに言ったらアンタでも｣
────殺すよ？
口では笑ってるけど紫耀の瞳は全く笑ってない
軽口ではなく本気なんだと玲奈の背筋が恐ろしくなった
｢こ･･･っ、こんな話誰かにしたって信じてもらえるわけないでしょ｣
｢まぁそうだろうな(笑)｣
｢一応命の恩人だし裏切るようなことしないわよ｣
｢一応かよ(笑)まぁそれなら助かるわ｣
｢じゃあ私･･･もう行きます｣
｢あぁ、気を付けてな。｣
病室の扉の前まで来ると
｢助けてくれて本当にありがとうございました｣
と、丁寧に頭を下げて出ていった
再び2人だけになった病室
｢ホンマに言って大丈夫なん？｣
｢アイツなら大丈夫だろ｣
｢ずいぶん信頼してるんやな･･･｣
｢そういう訳じゃねーけど、、｣
｢俺ももう帰るわ｣
｢あっ、おい！廉っ！！｣
ベッドから立ち上がると紫耀の制止も聞かずに出ていってしまった
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Riho(プロフ) - はじめまして！お話すごい面白かったです！これからどう展開してくのか凄く気になります！これからも更新楽しみにしてます！ (2020年2月22日 2時) (
レス) id: df3c910baa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Alice
| 作成日時：2020年2月20日 21時
