銀魂　【永久(とわ)に…】　攘夷時代

019-晋助の場合 ページ21

俺の優しかった両親は早くに他界した


　


…天人に命を奪われて。


だから母さんの姉夫婦に引き取られた


義理の父さんと

義理の母さんと

義理の2つ下の弟


　


その義父さんは藩の中でも有名な男で

厳しかった

　

義母さんはいつも俺にはニコリともしない癖

義父さんや義理の弟にはよく笑った


弟は俺と何かあるとあることないこと義父さんと義母さんに告げ口して

いつも俺は義父さんに殴られ
義母さんに睨みつけられ罵られた


　
　
　
俺の周りには「愛」がなかった


　

　
　
　
　
　
高杉家の跡取りは原則を破って義理の弟


　
　
　
　

　
　
　
でも俺はそれでもよかった


　
　
そのほうがよかった


　
　
　
　

でも、突然弟が死んだ


原因は不明

　
　
　

　
　
　
　
　
　
跡取りは自動的に俺になった


　
　
　
　
　

　

　
　
　
でも家族の態度はますます冷めるばかり


　
　
　
　
　

　
ある日、義父さんが藩で失敗し


切腹を命じられた


　
　
　
　

義母さんは「俺とはいられない」と言い


自害


　
　
　

　
　
　
　
　
俺は本当に独りになった

　
　


　
　
　
　

　
　
独り田園の中を彷徨っていると


一人の男に出会った


　
　
　
　

　
　
　
　
　
　

　
その方こそが、松陽先生
　
　
　
　
　
　
　
　
　
「可哀そうに。この寒い中

怖かったでしょう


魂が折れてしまいます


己の魂を守るため――


これからは剣をふるいなさい


　
　
　
私と共に…」

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