銀魂　【永久(とわ)に…】　攘夷時代

009-幸せ ページ11

あ「…終わりっ!!///」


ヤバい。恥ずかしい


こんな人前で唄うことなんてないと思ってたから…


銀「すっげぇ…」


小「なかなかの腕前だな!!」


晋「…」


二人がほめてくれるなか、晋助だけはノーコメントだった

…音、外れてたかなァ……


「晋助…ごめんね!せっかくお詫びに聞いてもらったのに、下手だったよな…」


「いや、違ェよ!!その…なんていうか…お前、楽しそうに唄うな」


「え??」


予想もしてなかった言葉に驚く


「なんか…凄ェ楽しそうで…聴くほうも気分いいな」


穏やかな面持ちで言う


「俺もそう思った」


「俺もだ!!よろしくな、A!!」


…嬉しかった


この、高杉晋助、桂小太郎、坂田銀時…


こいつらなら、きっと


信じれる。


　


　
　
　
　
　
　
……よし、


　
　
　
　
　
「決めた」


バッと立ち上がり、言う


―――闇の夜空に向かって


「うぉっ!!なんだ、いきなり」


「私、―――」


くるりと晋助たちの方に振りかえり、言う


―――今度はちゃんと、三人に向かって


「ここにいる。三人といる。だから―――」


言えない…


言葉が見当たらない…


言いたいのに…


「だから―――っ」


何て言えばいいんだろう


どう言えば正解なんだろう……


「っ…」


「いいぜ、無理して言わなくても。俺たちはもう分かってるから。な?晋助、小太郎」


「あァ」


「言葉に正解なんてものはない。想いが同じなら…な。

想いが伝わればいいんだよ。無理に言葉をつけなくても。


言葉は飾りでしかないんだから」


「たまには良いこというじゃんかよ」


「…って松陽先生が言ってた///」


少し照れてそう言う晋助


「よほど先生が好きなんだな」


「「「あァ。好きだ」」」


見事にハモる


クスッと笑う


　

　
　
　
　
　

　
　
　
　

　
　
私はこの時、今までで初めて、『幸せだ』と思った


　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

―――よく分かんないけどっ

010-朝→←008-唄

ラッキーアイテム

革ベルト

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す