始末屋と女の子***∞ 2

傷を数えて ページ14

車に戻って、向かったのはマックの伝の闇医者。

昔からお世話になってるけど、アリスを連れて行くのは初めてやな…。




『おお、ガム。

今日は誰だ?エースか?』




『あー…えっと、エースとジョニーと…女の子1人。』




『…女?名前は。』




『…おい、おっさん。早よしろや!アリスが死んだらどうしてくれんねん!』




『っ、黙っとけこのガキが!…アリスか、また随分大物を連れてきたな。』




『ほら、エースも座っとき?アリスはそこに寝かせてあげえや。』




いつもの口喧嘩を始めそうになった闇医者とエース。

アリスを起こさないためにも、さっさと鎮めて看てもらわな。




『よし、ジョニーから看るか。脱げ。

トッポ、暇ならアリスの血とかガーゼ取ってきて拭いてろ。』




相変わらず人使い荒いなあ、この人。

小走りで奥へ入っていったトッポを横目に、ジョニーがジャケットとシャツを脱ぎ捨てる。

アリス、起きたらどうすんねん…。

て一瞬思ったけど、アリスは今目が見えん。

一時的なものやったらええけど、一生そんままなんて相当キツいで。





でも。

…でも、生きててくれて良かった。





ほんまに、良かった。

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