フィルムカメラ ページ46
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そりゃいきなり高価なものを、プレゼント！なんて言われたら困惑するのは分かってたけど
やっぱり俺はAが写真を撮り始めることが凄く嬉しいし、同じ趣味ができるかもしれないと思うとワクワクした。
2人でカメラ持って出掛けたいなぁ、あそこ行きたいなとか
頭の中で勝手に想像しては楽しくなって。
どうせならと俺は同じカメラをプレゼントすることにした。
既に製造されていないから、中古品しか手に入らないけどそれでもかなり状態の良いものを探してもらった。
レトロなフィルムカメラ。難しいかもしれないと思ったけど、俺が教えてあげれば良い。
「テヒョンさん…本当に…あの。」
TH「あ！お金払うとか言わないでね！！俺、男としてそれは泣いちゃうよ。格好つけさせてよね。」
なんておどけて言うと、Aは困惑しながら笑った。
「…申し訳なさでいっぱいなんですけど。でも本当に嬉しいです。ありがとうございます。沢山写真撮りたいです。」
TH「そうそう、何も言わず受け取ってくれたら良いんだよ。一緒にどこか撮影に行きたいね〜。」
「いいですね、行きたいですね。」
まぁ、そうそう簡単に出掛けられないけど。
Aも分かっているからか、少し寂しそうに言った。
TH「1回Aのお店に戻って軽くカメラ触ってみよっか！教えてあげる！」
「是非お願いします！」
マネヒョンにまた迎えに来てもらって、カフェまで戻る。
車内ではずっとカメラや写真の話をして、
Aも何を撮ろうかとか、上手く撮れるかな？とかワクワクしたり不安がったり忙しかった。
MG「じゃあ、テヒョンア。明日の仕事に響かないようにしろよ。」
TH「大丈夫、ちゃんとするよ。」
「ありがとうございました。」
マネヒョンを見送り、Aと共にお店に入る。
「テヒョンさん、カメラ出してみても良いですか？」
目をキラキラさせながら聞くAが小さい子みたいで可愛くて、俺も勝手に笑顔になる。
TH「勿論。どうぞ。」
Aは怖々とカメラを箱から出した。
「…うわぁ……。凄い。格好いい。フィルムカメラなんですね。」
Aの表情と仕草を見ていると、プレゼントして良かったと改めて思った。
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ali(プロフ) - lemonyellowさん» はじめまして！初めてコメントいただけて嬉しいです！テヒョンをおじいさまとするのはどうなのかなーと思いつつも、彼は歳をとっても変わらず良い男性だろうなと想像して書き始めました。2冊目も開始しましたが最近話がまとまらず…また更新しますね！ (2021年2月21日 18時) (
レス) id: 5532d430b0 (このIDを非表示/違反報告)
lemonyellow(プロフ) - はじめまして。おじいさまなテヒョンさんを想像しつつ、2人の素敵なお話に、夢中になって最後まで読み進めてしまいました。今、目が乾いちゃっています。続きが楽しみです。 (2021年2月21日 17時) (レス) id: 121c3259e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ali | 作成日時：2021年1月15日 7時
