＊約束の土曜日 ページ42
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先週の水曜日テヒョンさんがお店に来てくれて、写真を見せてもらって。
私が写真に興味を示したら、“Aも始めようよ！”って本当に唐突に決まった私のカメラを選ぶ約束。
カメラなんて、インスタントカメラしか触ったことがないのにちゃんとしたカメラを扱えるのだろうか。
入門者にオススメなリーズナブルなカメラも調べて。
これくらいのカメラなら持ちやすいかな、とか、こんな写真撮りたいなとか考えて。
そんなこんなであっという間に約束の土曜日になった。
《 ごめんね、少し遅くなっちゃった。19時くらいにAのお店に行くね。着く前にカトク入れる。 》
テヒョンさんから18時頃カトクが届いた。
「あと1時間。用意しなきゃ。」
いつもカフェで働いてる時は、汗もかくこともあるし開店前の仕込みや準備で忙しいから時間もないから
全然メイクもしないし、服もいつもカフェの制服。
先週の水曜日も制服着ていつも通りの格好だったけど。
今日はお店で会うわけじゃない。最低限身嗜みはちゃんとしておかなきゃいけないよね…。
と言ってもメイク道具もほとんど無いし、服もほとんどない。
私の女子力ってどこに家出しているのかと思う。
「仕方ないな。」
今あるメイク道具と服で何とか身嗜みを整えた。
何とかあったアイラインとマスカラとリップでメイクは少しだけ。普段とあんまり変わりないや。
服も無難なもの…って選んだんだけど無難も何もほとんどまともなものが無い。
テヒョンさん、すみません…と思いつつ大きめのジッパーが着いてるパーカーと、スキニーパンツを引っ張り出した。
野暮ったいかな…と思うけど、そもそも目立っちゃいけないもんね。なんて勝手な理由をつけて納得した。
《 もうすぐ着くよ〜。》
テヒョンさんからカトクが届く。
慌ただしく店の戸締まりをして外に出たところに、1台の車が停まった。
後部座席の窓が少し開いたと思えば、
TH「A、こっち。」
って、顔はほとんど見えないけどテヒョンさんの声。
私は周りを見渡して何もないか確認してから、その車の元へ駆け出した。
テヒョンさんがドアを開けてくれる。
TH「どうぞ。」
誰かに見られていたら、堪ったもんじゃないから何も言わずとりあえず車に乗り込みドアを閉めた。
「テヒョンさん…え？…なん…？車？」
驚きでなかなか言葉が上手く紡げない。
TH「びっくりした？あんまり時間無いから無理言ってマネヒョンに車出してもらったの。」
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ali(プロフ) - lemonyellowさん» はじめまして！初めてコメントいただけて嬉しいです！テヒョンをおじいさまとするのはどうなのかなーと思いつつも、彼は歳をとっても変わらず良い男性だろうなと想像して書き始めました。2冊目も開始しましたが最近話がまとまらず…また更新しますね！ (2021年2月21日 18時) (
レス) id: 5532d430b0 (このIDを非表示/違反報告)
lemonyellow(プロフ) - はじめまして。おじいさまなテヒョンさんを想像しつつ、2人の素敵なお話に、夢中になって最後まで読み進めてしまいました。今、目が乾いちゃっています。続きが楽しみです。 (2021年2月21日 17時) (レス) id: 121c3259e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ali | 作成日時：2021年1月15日 7時
