俺のペン ページ25
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俺とAしかいない店内。
しばらく無言で、俺がココアを飲む音とAの洗い物の音しかしなくて。
別に会話がなくても心地よかった。
なんて思っていたら、不意にAが背を向けたまま呟いた。
「……防弾少年団。」
口に含んでいたココアを思わず飲み込むと、静かな店内に ゴキュッ… と自分の喉から出た音が響いた。
TH「………え？」
「防弾少年団。Vさん。」
俺今凄く間抜けな顔してると思う。
「あの後たまたまビルのモニターで見たんです。その時は気付かなかったんですけど。後で見てみたらテヒョンさんだって。
本名もテヒョン。同じじゃないですか。」
Aは相変わらず背を向けたままカチャカチャ食器を洗っていて。
「………え、違いました？」
ちょっと不安げに言うもんだから。
マスクもメガネも外して。
TH「…合ってる。間違ってないよ。…ねぇ、A。こっち向いてよ。」
「…なんですか。」
Aが振り向く前に俺はVの仮面を顔に貼り付ける。
「……っ!!」
Aは振り向いた瞬間勢いよく目を逸らして俯いた。
「……テヒョンさんが、Vさんなのはよく分かりました…。」
顔を覆いながらAは呟いた。
TH「ふふっ…何で俯いちゃうの(笑)」
「いや、だって…急にそんなアイドル顔…。」
TH「あの時の約束ね、見つけたんだからちゃんと応援してね。で、Aは俺のペンね！」
ニカッとAに笑いかける。
「えー…テヒョンさんのペンですか？」
TH「ヤー！他のメンバーが好きなの！？」
なんて色々冗談言い合って。
「あっはは…あー沢山笑いました。約束ですもんね、私テヒョンさんのペンになりますよ(笑)」
約束だからってところがちょっと気に入らないけど、まぁいいや！ペンになってもらえたし！
TH「ねぇA！カトク交換しようよ。」
「カトクですか？私家族しか登録してないですよ。」
TH「本当？じゃあ俺が友達1号？」
「まぁ…そうなりますね。」
あれよこれよとカトク交換して、俺は大満足。
TH「ありがと！暇があったらカトク送っていい？」
「返せる時は返しますね。」
TH「えー、すぐ返してきて！(笑)」
「…そんなこと言われても(笑)」
Aとの空間って本当に不思議で。
ポカポカしてるの。
TH「さ、長居しちゃった。そろそろ帰らないとメンバーからも心配されちゃう。」
「気をつけて帰ってくださいよ。来てくださってありがとうございました。」
TH「また来るよ。」
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ali(プロフ) - lemonyellowさん» はじめまして！初めてコメントいただけて嬉しいです！テヒョンをおじいさまとするのはどうなのかなーと思いつつも、彼は歳をとっても変わらず良い男性だろうなと想像して書き始めました。2冊目も開始しましたが最近話がまとまらず…また更新しますね！ (2021年2月21日 18時) (
レス) id: 5532d430b0 (このIDを非表示/違反報告)
lemonyellow(プロフ) - はじめまして。おじいさまなテヒョンさんを想像しつつ、2人の素敵なお話に、夢中になって最後まで読み進めてしまいました。今、目が乾いちゃっています。続きが楽しみです。 (2021年2月21日 17時) (レス) id: 121c3259e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ali | 作成日時：2021年1月15日 7時
