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「相変わらず派手ね、魔法省ってのは」
マグル避けも恐らくされているだろうが、会場はマグルから見れば廃墟、私たちから見れば立派な城に見える。
gr「ほんまに紺着たんやな」
あなたへの精一杯の抵抗なの。だから、しっかり目に焼き付けておいてね。
「あなたも黒じゃない。あれだけ私が紺をおすすめしたのに」
gr「ちぐはぐに見える」
「あら、いいじゃない。私たちの関係みたいで」
グルッペンの小さなため息。
「両親が心配する。一曲目は普通に踊ってくれたらいいから。…私も友人に挨拶をしなきゃいけないし」
gr「それは残念。今日は君を一日独占できるのかと楽しみにしとったのに」
そんなこと思ってもないくせによく言うわよ。会場に入ると、大きなシャンデリアの下で皆が立食を楽しんでいた。その中にファッジの姿を見つけ、二人で挨拶をすると「A、君と初めて会った時はまだこんなに小さかったのに」と喜ぶ。それから私たちの婚約を盛大に喜んでくれて、隣にいたマルフォイも「とても素敵なお嬢様になった」と笑顔で迎えてくれた。アンブリッジにも挨拶をしたかったが、彼女はホグワーツに残っていたらしい。クリスマスくらいこっちに来ればいいのに。プレゼントだって渡したかった。そうこうしていると一曲目が始まる。その前にファッジの素晴らしい演説があり、その内容はもちろん「例のあの人は復活などしていない」というもの。半分は拍手を、もう半分はただ彼をじっと見ているだけだった。一曲目は宣言通りグルッペンと踊った。彼のエスコートは上手い。本当にそつなくなんでもこなせる。ただ、楽しくなんてなかった。移ろう景色をただ見つめているだけで、彼の顔なんて一度も見ていない。話だってしていないし、彼の体に触れている感覚もほとんどない。だから、一曲目が終わってから初めて、周りに色がついたような気がした。キラキラと輝く料理に、泡のはじけるシャンパン。
「私は友人や上司に挨拶をしてくるから」
gr「俺もそうするわ。…帰りは？」
「約束できないから、後から帰るわよ」
グルッペンは今日、私に一言も「綺麗だ」と言ってくれなかった。ドレス以外、あなたの理想に近づけたはずなんだけど。
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Alex(プロフ) - sayakaさん» 凄い嬉しい感想を…ありがとうございます！ストックはありますので、更新して参ります！ハリポタもお好きとのことで、そんな方に響く小説が書けたこと嬉しく思います。 (2020年3月7日 11時) (
レス) id: 800cd6aa0a (このIDを非表示/違反報告)
sayaka(プロフ) - 読みました。ハリポタもwrwrも好きなのですが、どちらの良さも残ってるどころかより良くて本当に面白いです。続き楽しみにしています。といっても催促したいわけではないので、Alexさん自身も楽しく執筆し続けられること含めて楽しみに待ってます。 (2020年2月26日 15時) (レス) id: 12b2318568 (このIDを非表示/違反報告)
sayaka(プロフ) - Alexさんの物語は好きですが、ハリポタ原作自体も好き故に読むのを少し躊躇っていました。が、読んで良かったです。続きが読みたくて読みたくて仕方ないのに、読み終わるのがもったいなくて、早く読み進めたい気持ちをぐっとこらえて丁寧に読む、そんな物語を久しぶりに (2020年2月26日 15時) (レス) id: 12b2318568 (このIDを非表示/違反報告)
Alex(プロフ) - こにまるさん» コメントありがとうございます！なかなか魔法省パロは無かったので、作ってみました！お口にあったようで光栄です。まだラストスパートには程遠いですが、どのようにあの苦難を乗り越えるのかとか、本編の裏では実は…的なところを意識して書いていきます！ (2020年2月5日 16時) (レス) id: 800cd6aa0a (このIDを非表示/違反報告)
こにまる(プロフ) - めちゃくちゃ好きです…hpも大好きでAlexさんの文章も表現も大好きで、何より話の作りと運び方がとても引き込まれて…どう転んでも楽しめるしどういう流れになるのかとても気になる作品です…！素敵な作品を産み出してくださってありがとうございます…！！！ (2020年2月5日 16時) (レス) id: 059a5adf8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Alex
| 作者ホームページ：http://nanos.jp/xxdreamxxalex02/
作成日時：2019年1月12日 1時
