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「トントン。そろそろ教えてちょうだい。あなたたち、何をしていたの？」
tn「は？何の話？」
「しらばっくれないでよ。あなたとウィーズリーのこと。無断欠勤したと思ったら、あんな傷だらけで帰ってきた」
tn「言うたやろ？飲みすぎて派手に転んで、俺も記憶無くしたって」
呆れたように話すトントン。
tn「それにゾムも一緒やったし、」
「そうね。彼も一緒に飲んでいて、彼の部屋に二人で泊まった。それは分かったけど、それならどうしてゾムから酒の匂いはしなかったの？」
あの日ゾムに会った時、彼からは酒の匂いはこれっぽっちもしなかった。
tn「それは…」
言い淀むトントン。
「言えないの？」
tn「関係ない。Aには」
「人のことを家族だって言ったり、何かあったら相談しろって言ったり。そのくせあなたは…あなたたちは私に何も言わないじゃない」
ちょっとした疎外感を感じていたと言えばいいのか分からないけれど。
tn「…分かった。せやな、俺が悪かったわ。明日のパーティーで、少し話せるか？」
「あなたがパートナーといちゃいちゃして、そのままいなくならなければね」
tn「二曲目が始まる頃、会場の東側の庭で落ち合おう。絶対に誰にもバレんようにな？グルッペンにも」
「わ、分かった…」
鬼気迫るトントンの言葉に、頷くことしかできなかった。
***
「やだ、ピアスどこに置いたっけ…」
ドレッサーの前を探してもなくて、「アクシオ、ピアス」として初めて手元に戻ってきた。自分の髪と同じゴールドをあしらい、ネックレスも同じものを付けた。自分のデコルテによく映える。髪を巻いて横に流し、いつもより少し甘めのルージュを引いた。ルージュより少し濃いチークを乗せて、目元にラメをあしらえば今日の私は完成だ。
gr「A、そろそろ行くで」
「ええ、そうね」
手袋を片手に持って、小さな鞄の中には口紅と手鏡、それから香水を入れた。杖は腰についたベルトに差し込んで、グルッペンの元へ向かう。首元にちゅっとキスを落とした。可愛らしいリップ音も、今の私は胸が高鳴らない。ただの雑音でしかないのだから。彼の左腕に手をからませ、同時に姿くらましをする。
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Alex(プロフ) - sayakaさん» 凄い嬉しい感想を…ありがとうございます！ストックはありますので、更新して参ります！ハリポタもお好きとのことで、そんな方に響く小説が書けたこと嬉しく思います。 (2020年3月7日 11時) (
レス) id: 800cd6aa0a (このIDを非表示/違反報告)
sayaka(プロフ) - 読みました。ハリポタもwrwrも好きなのですが、どちらの良さも残ってるどころかより良くて本当に面白いです。続き楽しみにしています。といっても催促したいわけではないので、Alexさん自身も楽しく執筆し続けられること含めて楽しみに待ってます。 (2020年2月26日 15時) (レス) id: 12b2318568 (このIDを非表示/違反報告)
sayaka(プロフ) - Alexさんの物語は好きですが、ハリポタ原作自体も好き故に読むのを少し躊躇っていました。が、読んで良かったです。続きが読みたくて読みたくて仕方ないのに、読み終わるのがもったいなくて、早く読み進めたい気持ちをぐっとこらえて丁寧に読む、そんな物語を久しぶりに (2020年2月26日 15時) (レス) id: 12b2318568 (このIDを非表示/違反報告)
Alex(プロフ) - こにまるさん» コメントありがとうございます！なかなか魔法省パロは無かったので、作ってみました！お口にあったようで光栄です。まだラストスパートには程遠いですが、どのようにあの苦難を乗り越えるのかとか、本編の裏では実は…的なところを意識して書いていきます！ (2020年2月5日 16時) (レス) id: 800cd6aa0a (このIDを非表示/違反報告)
こにまる(プロフ) - めちゃくちゃ好きです…hpも大好きでAlexさんの文章も表現も大好きで、何より話の作りと運び方がとても引き込まれて…どう転んでも楽しめるしどういう流れになるのかとても気になる作品です…！素敵な作品を産み出してくださってありがとうございます…！！！ (2020年2月5日 16時) (レス) id: 059a5adf8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Alex
| 作者ホームページ：http://nanos.jp/xxdreamxxalex02/
作成日時：2019年1月12日 1時
