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「…オスマン？」
os「A？偶然やなー。元気しとった？」
「うん、そこそこ。あー、えっと…聞いた？私、部署移動しちゃって…」
os「もちろん。でも、楽しそうなところやん。Aやったらどこででもやっていけるって」
まあ、あなたの言う通りなんとかやっていけてます。オスマンは神秘部に勤めている。謎に満ち溢れたレイブンクローの出身で、そこそこ顔も良くてモテる。物腰柔らかだけど、滅多に顔を崩さないポーカーフェイスとしても知られていた。そんな彼が神秘部に入省したと知って、誰も驚かなかっただろう。以前会った時、神秘部について話を聞こうとしたがはぐらかされたことがある。
「ごめん、これから執行部行かなきゃいけなくて」
os「そうなん？それは残念。また今度ランチでも行こう。な？」
「ええ、もちろん。それじゃあまたね」
友人との別れを惜しみつつ、執行部の部屋を開ける。そこでは、通常の何倍ものサイズになった水鉄砲が三つ程暴れまわっているではないか。これまでの記録を書き留めておいた資料の棚は水浸しになっており、働いている皆はわたわたとしていた。杖を使えばいいのに、とあざ笑ってやりたかったが、彼らに杖を使うという感覚はほとんど残っていないだろう。
gr「A」
「…グルッペン」
そうか、ここは魔法執行部。グルッペンがいるのは当然。
「ごめんなさいね、何かの手違いで私たちの所に来るはずの段ボールがここに届いてしまったみたい。それを回収に来たんだけど、ここにいる皆は杖を取り上げられてしまったのかしら」
私もあの部署に異動になった時、最初はそうだった。杖を使うなんて忘れていて、悪戦苦闘したっけ。杖を水鉄砲に向け、まずはミニチュアサイズにした。それをこちらに引き寄せ、段ボールの中に入れる。
eml「なんだったんですか、この騒ぎは…」
エーミールが濡れたローブをぎゅっと捻りながらこちらへ来た。
「話すと長いけど、私たちの段ボールがこっちに届いちゃったみたい。ごめんね」
eml「私のデスク見ます？羊皮紙が海水浴してますよ」
「まだ冬なんだから早いわよ、って伝えておいて」
これ以上グルッペンといたくなくて、回収した品物を持って執行部を出る。
gr「待て」
「何かしら。話は帰ってからでもできると思うけど」
少しだけ無理をして早歩きをしてみるが、グルッペンにすぐ追いつかれた。隣に並んで涼しい顔をしている彼に対し、自分は日頃の運動不足を呪っていた。
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Alex(プロフ) - sayakaさん» 凄い嬉しい感想を…ありがとうございます！ストックはありますので、更新して参ります！ハリポタもお好きとのことで、そんな方に響く小説が書けたこと嬉しく思います。 (2020年3月7日 11時) (
レス) id: 800cd6aa0a (このIDを非表示/違反報告)
sayaka(プロフ) - 読みました。ハリポタもwrwrも好きなのですが、どちらの良さも残ってるどころかより良くて本当に面白いです。続き楽しみにしています。といっても催促したいわけではないので、Alexさん自身も楽しく執筆し続けられること含めて楽しみに待ってます。 (2020年2月26日 15時) (レス) id: 12b2318568 (このIDを非表示/違反報告)
sayaka(プロフ) - Alexさんの物語は好きですが、ハリポタ原作自体も好き故に読むのを少し躊躇っていました。が、読んで良かったです。続きが読みたくて読みたくて仕方ないのに、読み終わるのがもったいなくて、早く読み進めたい気持ちをぐっとこらえて丁寧に読む、そんな物語を久しぶりに (2020年2月26日 15時) (レス) id: 12b2318568 (このIDを非表示/違反報告)
Alex(プロフ) - こにまるさん» コメントありがとうございます！なかなか魔法省パロは無かったので、作ってみました！お口にあったようで光栄です。まだラストスパートには程遠いですが、どのようにあの苦難を乗り越えるのかとか、本編の裏では実は…的なところを意識して書いていきます！ (2020年2月5日 16時) (レス) id: 800cd6aa0a (このIDを非表示/違反報告)
こにまる(プロフ) - めちゃくちゃ好きです…hpも大好きでAlexさんの文章も表現も大好きで、何より話の作りと運び方がとても引き込まれて…どう転んでも楽しめるしどういう流れになるのかとても気になる作品です…！素敵な作品を産み出してくださってありがとうございます…！！！ (2020年2月5日 16時) (レス) id: 059a5adf8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Alex
| 作者ホームページ：http://nanos.jp/xxdreamxxalex02/
作成日時：2019年1月12日 1時
