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「クリスマスパーティーにグルッペンはあなたと行くと」
「ええ。婚約者として当たり前のことよ」
「愛してもいない婚約者とどうして行くの？って聞いたんです。そしたら、グリーングラスの名前が欲しいからって言ってました」
そんなことわざわざ言われなくたって知ってるから大丈夫。そういう笑みを浮かべて、余裕ぶってみたが平常心でいられるのも時間の問題。
「私にあって、あなたに無いものだもの。その価値を穢れた血が知ることはないだろうけど。どうぞご勝手に。アレをどうしようと、私の知ったことじゃないから」
今度こそ彼女に背中を見せてその場を立ち去った。
「なにこれ…」
オフィスに入ると、そこには無数の紙飛行機が飛んでいた。
tn「お前遅いぞ！」
トントンの声は奥から聞こえてくるが、彼の姿は紙飛行機のせいで見えない。
「A！すまないが手伝ってくれ！」
「っ、イモビラス！」
無数の紙飛行機に向けて動作を止めるための呪文をかけたが、彼らは動きを止めようとしない。
tn「そんな呪文は一番最初にかけたわ！それでも止まらんから困っとんねん！」
トントンの声がした方を目で追うと、彼は一つ一つ「アクシオ」と呪文をかけて飛行機を呼び寄せているようだ。
「これじゃあ、いつまでたっても会議に行けないじゃないか！」
tn「A、早く！」
はあ、とため息をついて杖を再び取り出す。
「紙が相手なら、最初からこうすればいいんじゃない？」
杖を高く上に上げて叫んだ。
「アグアメンティ！」
杖の先から水が噴出し、水は紙飛行機を濡らしていく。重みで地に落ちた紙飛行機は水を失った魚のようにパタパタと暴れている。
「湿度も上がって、お肌もぷるぷるじゃない」
しっとりと濡れたトントンを見てそう言えば、「乾燥肌にはもってこいやな」と小さく笑った。床に散らばった紙飛行機を半分程片付けたところで、ウィーズリーは「そろそろ行くよ」と会議に行ってしまう。
tn「初歩的なことやんな。紙を濡らせば動きが鈍くなるって」
「…たまたまよ」
褒められたと知って、可愛くないことを言ってしまった。
「意外と忙しいよね、ここも」
tn「魔法省で暇な部署なんてないやろ」
「それじゃあ、その部署に名乗りを上げていいのは私が元いたところだけかも」
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Alex(プロフ) - sayakaさん» 凄い嬉しい感想を…ありがとうございます！ストックはありますので、更新して参ります！ハリポタもお好きとのことで、そんな方に響く小説が書けたこと嬉しく思います。 (2020年3月7日 11時) (
レス) id: 800cd6aa0a (このIDを非表示/違反報告)
sayaka(プロフ) - 読みました。ハリポタもwrwrも好きなのですが、どちらの良さも残ってるどころかより良くて本当に面白いです。続き楽しみにしています。といっても催促したいわけではないので、Alexさん自身も楽しく執筆し続けられること含めて楽しみに待ってます。 (2020年2月26日 15時) (レス) id: 12b2318568 (このIDを非表示/違反報告)
sayaka(プロフ) - Alexさんの物語は好きですが、ハリポタ原作自体も好き故に読むのを少し躊躇っていました。が、読んで良かったです。続きが読みたくて読みたくて仕方ないのに、読み終わるのがもったいなくて、早く読み進めたい気持ちをぐっとこらえて丁寧に読む、そんな物語を久しぶりに (2020年2月26日 15時) (レス) id: 12b2318568 (このIDを非表示/違反報告)
Alex(プロフ) - こにまるさん» コメントありがとうございます！なかなか魔法省パロは無かったので、作ってみました！お口にあったようで光栄です。まだラストスパートには程遠いですが、どのようにあの苦難を乗り越えるのかとか、本編の裏では実は…的なところを意識して書いていきます！ (2020年2月5日 16時) (レス) id: 800cd6aa0a (このIDを非表示/違反報告)
こにまる(プロフ) - めちゃくちゃ好きです…hpも大好きでAlexさんの文章も表現も大好きで、何より話の作りと運び方がとても引き込まれて…どう転んでも楽しめるしどういう流れになるのかとても気になる作品です…！素敵な作品を産み出してくださってありがとうございます…！！！ (2020年2月5日 16時) (レス) id: 059a5adf8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Alex
| 作者ホームページ：http://nanos.jp/xxdreamxxalex02/
作成日時：2019年1月12日 1時
