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ut「A？」
「ん？」
ut「グルちゃんと何かあった？」
ベッドの下に落ちた服を寄せ集めていると、鬱先生が尋ねる。
「…何かなきゃ、こんなことしない」
ut「せやな。…まあ、あんまり気にせんと。話なら聞くし、寂しいなら慰めるし」
「ありがとう」
ut「俺がグリーングラスの婿養子になってもいいし」
信じられないといった顔で彼を見ると、「さすがにそれは傷つく」と呆れ顔。
「鬱先生が傷つくより、傷つけられた人の方が多いよ」
捨て台詞のように吐き捨て、その場を後にした。
家に帰ると、既にグルッペンは帰ってきているようだった。彼と話したいこともないが、会うのは気まずい。寝室にいるであろうグルッペンに会いたくなくて、リビングのソファで寝ることにした。
「エドガー、毛布もらってもいい？」
「はい、お嬢様」
ソファに横になると、すぐにエドガーが毛布をかけてくれた。
「寒くはないですか？」
「大丈夫。おやすみ」
「おやすみなさいませ」
エドガーの気配が無くなると、この家の音が大きく聞こえる。二階にいるグルッペンの咳払いの音とか、柱が軋む音とか。考えなくていいことを沢山考えてしまう。今日オフィスでやってしまったことや、鬱先生と体の関係を持ってしまったこと。オフィスでのことは明日謝ろう。…いや、謝れって雰囲気だったらそうしよう。二人には申し訳ないことをしたんだから。
***
「ミス・グリーングラス」
私に声をかける女なんて、アンブリッジくらいだろう。しかし、彼女の甲高い声とは違う。鈴が鳴るような声に思わず振り向いた。
「…シャーリー…」
その女は昨日グルッペンといたシャーリーだった。
「今、少しお時間よろしいですか？」
「いいえ。今、忙しいの」
回れ右をしてオフィスに向かおうとした。
「お忙しくするのがお好きなようですから、マグル製品不正使用取締局なんて暇そうな所似合わないんでしょうね」
「…なんですって？」
歩みを止めて彼女を見た。
「昨日はすみませんでした。グルッペンったら、あんな所で事に及ぼうとしたところだったんです」
杖を向けられたらどれだけ気持ちがいいことか。ぎゅっと拳を握り、ふぅと一つ深呼吸。
「そう。あの人、はまりすぎると手に負えなくなるから。注意してちょうだい」
「はたしてそうでしょうか？私の前では可愛い男の子ですけどね」
挑発していることは明らかだ。しかし、それに乗るようなことはしたくない。
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Alex(プロフ) - sayakaさん» 凄い嬉しい感想を…ありがとうございます！ストックはありますので、更新して参ります！ハリポタもお好きとのことで、そんな方に響く小説が書けたこと嬉しく思います。 (2020年3月7日 11時) (
レス) id: 800cd6aa0a (このIDを非表示/違反報告)
sayaka(プロフ) - 読みました。ハリポタもwrwrも好きなのですが、どちらの良さも残ってるどころかより良くて本当に面白いです。続き楽しみにしています。といっても催促したいわけではないので、Alexさん自身も楽しく執筆し続けられること含めて楽しみに待ってます。 (2020年2月26日 15時) (レス) id: 12b2318568 (このIDを非表示/違反報告)
sayaka(プロフ) - Alexさんの物語は好きですが、ハリポタ原作自体も好き故に読むのを少し躊躇っていました。が、読んで良かったです。続きが読みたくて読みたくて仕方ないのに、読み終わるのがもったいなくて、早く読み進めたい気持ちをぐっとこらえて丁寧に読む、そんな物語を久しぶりに (2020年2月26日 15時) (レス) id: 12b2318568 (このIDを非表示/違反報告)
Alex(プロフ) - こにまるさん» コメントありがとうございます！なかなか魔法省パロは無かったので、作ってみました！お口にあったようで光栄です。まだラストスパートには程遠いですが、どのようにあの苦難を乗り越えるのかとか、本編の裏では実は…的なところを意識して書いていきます！ (2020年2月5日 16時) (レス) id: 800cd6aa0a (このIDを非表示/違反報告)
こにまる(プロフ) - めちゃくちゃ好きです…hpも大好きでAlexさんの文章も表現も大好きで、何より話の作りと運び方がとても引き込まれて…どう転んでも楽しめるしどういう流れになるのかとても気になる作品です…！素敵な作品を産み出してくださってありがとうございます…！！！ (2020年2月5日 16時) (レス) id: 059a5adf8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Alex
| 作者ホームページ：http://nanos.jp/xxdreamxxalex02/
作成日時：2019年1月12日 1時
